櫻井孝宏の声響く! 歩くだけで泣ける“冬のムーミンバレーパーク”が凄すぎた

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温かな光で彩られたムーミン屋敷  クランクイン!トレンド

 ムーミン谷に冬がやってきました。11月21日(土)から、埼玉・飯能にあるムーミンバレーパークでは、冬季限定のナイトアトラクション「アドベンチャーウォーク」がスタートしています。スナフキン役とナレーションを務める櫻井孝宏の声とともに巡る、この新感覚アトラクションは、歩くだけなのに泣けてしまう感動に満ちた体験が待ち受けています。(文・写真=阿部桜子)

■密にならない新体験!

 今回行われる「アドベンチャーウォーク」は、耳元から流れるストーリーを聞きながら、森の中を歩いていくというアトラクション。舞台となる宮沢湖の外周は大規模な光の演出で幻想的に彩られ、ソニーによる新感覚の音響体験「Sound AR」が、まるでムーミントロールとともに冒険しているような感覚を生み出します。
「アドベンチャーウォーク」全体MAP (C)Moomin Characters TM
 屋外を歩く点はもちろん、アプリをインストールした自分のスマートフォン&イヤホンを用いるため接触の機会が少なく、密になりにくいのが嬉しいところ。また、ツアーのようにチームに分かれて動く必要もないので、早く歩くのが苦手な人でも、ゆっくりと森の景色を楽しみながらマイペースに冒険できます。

■櫻井孝宏のガイドが優しい

 なんと言っても嬉しいのが、耳元で響く櫻井の声が、われわれの行き先を照らしてくれる点。櫻井は、アニメ『鬼滅の刃』の冨岡義勇や、ゲーム『FINAL FANTASY VII REMAKE』のクラウドの声などを担当した人で、詳しくない人でも、きっと一度は耳にしたことがある人気声優です。
さあ、冒険へ 冬からのおもてなしのランタンロード
 アトラクションに入る前にチュートリアルがあるのですが、足踏みやジャンプの練習をガイドしてくれる声には、思わずにやけてしまうこと間違いなしです。次ページ:いきなり“不安と孤独”に直面

■いきなり“不安と孤独”に直面

 今回われわれが冒険するのは、トーベ・ヤンソンの小説『ムーミン谷の冬』を基に、小栗了が脚色&演出した世界。冬になると冬眠するムーミン一家ですが、主人公のムーミントロールは1人だけ眠りから覚めてしまいます。
初めての冬に橋も長く感じます
 パパもママも起きない上、景色も、初めて見る雪だらけ。ほんわかしたイメージのムーミン谷ですが、ゲストたちが一番最初に直面するのは、見たことのない世界への“不安と孤独”と大人向けなテーマです。
時には、こんな暗い道も歩きます
 厳しい寒さ、枯れた草木。冬は四季の中で最も“死”を連想させる季節ではないでしょうか。電気のある生活で忘れてしまいがちですが、アトラクションの中で暗い森を歩くと、冬を生き抜くハードさを改めて感じさせられます。

■しかし、冬の魅力を知っていく
トゥーティッキのシルエット
 しかし、怖いからと言って歩みを止めるわけにはいきません。櫻井のガイドと、ムーミントロールと一緒に歩いていくと、冬の世界ならではの仲間たちに出会えます。印象的なのは、トゥーティッキ(おしゃまさん)です。多くのムーミン谷の住人は、冬の間、冬眠するか、暖かい地方に移ります。しかし彼女は、眠りにつかず、ムーミン家の水あび小屋で暮らしています。
トゥーティッキの雪玉のランプ発見!
 ムーミントロールは、雪玉のランプを作るトゥーティッキに出会いました。トゥーティッキは、その後も話し相手としてムーミントロールのそばにいてくれます。初めての季節に不安がるムーミントロールですが、トゥーティッキはあくまでも“話し相手”。決して“答え”は与えません。

 運命は自分の手で切り開くもの。彼女はムーミントロールが自ら気づきを得られるように見守ることに徹しました。日照時間の短い北欧。太陽が当たらないのであれば、自らの手で作ればいいと言わんばかりに、雪玉のランプを作るトゥーティッキは、北欧の哲学を感じさせます。次ページ:ムーミンと重なるコロナ禍のわたしたち

■ムーミンと重なるコロナ禍のわたしたち
小さいけれど態度がおっきなあの子
 森をずんずん進むと、リトルミイやスナフキンのテントなど、おなじみのキャラクターたちにも出会うことができます。物語の鍵となる“見たものを凍りつかせる氷姫”のシーンは、それぞれの死生観がはっきりと分かれている点がユニークで、かなりの必聴ポイントでした。

 季節が巡ることに、われわれ人間は抗うことができません。たとえ冬が厳しいものとわかっていても、経験を積み、共存して生き抜かなければならないのです。コロナ禍になり、世界中の全員が初めての経験を強いられました。そこには死の影もありました。
春へと向かう道
 しかし、ムーミントロールのように足を止めなければ、新たな季節の中でも生き抜く術や仲間が見つかり、そして、いずれ、春が来ます。

 厳しい冬を乗り越え、春を迎えた温かなムーミン谷の姿には、ムーミントロールの努力と自分たちが重なり、思わず涙がこみ上げてくることでしょう。密を避けたニューノーマルな時代に即した「アドベンチャーウォーク」は、技術面のみならず、ストーリー面も、コロナ禍に生きるわたしたちを支える希望のあるアトラクションでした。

■フードやグッズも見逃せない!

 さて、本アトラクションは、同日から始まる冬のイベント「ウィンターワンダーランド」の一環としてスタートしました。同イベント内では冬のメニューやグッズ販売も行っています。
「ウインターワンダーランドプレート」(税込 1650円) 販売場所:ムーミン谷の食堂
 昨年に引き続き復活した、雪玉のランタンとトゥーティッキの帽子をモチーフとした「ウィンターワンダーランドプレート」や、冬の雪化粧をイメージした数量限定の「冬のかがり火ローストビーフ」が、「ムーミン谷の食堂」で待っています(どちらも昼のみの販売)。
スノーボールクッキー
 また、イベント限定のアートを使ったオリジナルグッズも登場。限定品ではありませんが、トゥーティッキが描かれた缶入りのスノーボールクッキーもおすすめです。

 取材時がまだ11月なので、紅葉の世界でしたが、これから冬が深まり、本当の雪が降り注ぐと、また違った体験が楽しめそう。外に出るのが億劫になる季節の到来ですが、きっとムーミンバレーパークに来ると、あなたが知らない冬の魅力を知ることができるでしょう。

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