心が疲れてしまったら 六本木でやってる「さくらももこ展」に駆け込んでみて!<取材レポ>
『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』『もものかんづめ』を手掛けたさくらももこの魅力に迫る展覧会「さくらももこ展」が、10月5日(土)から期間限定で、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催される。今回クランクイン!トレンドは、一足先に「さくらももこ展」プレス内覧会に参加。こり固まった心をじんわりほぐしてくれるような空間となっており、心が疲れた人にはぜひオススメしたい展覧会となっている。(※一般の来場者の撮影は一部を除いて不可)
■グッズも豊富に用意!
今回開催される「さくらももこ展」は、まんが家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持ち、新しいキャラクターやエッセイを次々と生み出し続けた稀代のアーティスト、さくらももこの、今もなお輝き続けるその全魅力に迫る展覧会。2022年11月に高松市美術館で始まり、全国巡回をしている本展が、いよいよ東京にて開幕となり、関東初公開のカラー原画を含む約300点の作品が一堂に展示される。
展覧会は章立てて構成。マンガ家デビューまでをたどる序章「さくらももこができるまで」から始まり、第1章~第5章まではそれぞれ『ちびまる子ちゃん』、エッセイ、日常、『神のちから』と『神のちからっ子新聞』などの異色の作品、『コジコジ』をフィーチャーする。
『ちびまる子ちゃん』が国民的アニメなだけあり、さくらももこ作品に一度は触れたことのある人は多数いると思うが、貴重な原画を目の当たりにすると、直筆ならではのエネルギーと、さくらのプロフェッショナルな一面を垣間見ることができ、まだまだ知らない“さくらももこの世界”を感じることができる。
見たことがある話でも、白を基調とし、温かい明かりでぼんやりと照らされた会場で作品に触れると、いつもより余計に染みてくる感じがするので不思議。原稿用紙が巨大化し、大きく壁の上部に展示されていた第2章「ももこのエッセイ」では、自然と上を向く姿勢になり、さくらのワードセンスも後押しし、なんだか明るい気持ちになっていく。
友蔵の変な行動にまる子と同じ気持ちになったり、『神のちから』の不思議な世界に魅了されたり、はたまたコジコジに泣かされたり…。順路を進むとさまざまな感情が引き出され、ドロドロとしたものはそのまま外に、繊細な部分は大切にしまって…と心の整理ができたような気がした。都会に生きるお疲れな人たちに必要なのは、さくらももこのユーモアと優しさなのかもしれない。
最後にたどり着くグッズショップで販売されているグッズたちは、日常のお守り代わりになりそうなものばかり。さくらがコジコジをセルフパロディした“ゴシゴシ”のアイテムや、コミックスの表紙デザインの静岡おでん「しぞ~かおでん」、エッセイ『おんぶにだっこ』の「ほろにがキャラメル入り巾着」、「『ちびまる子ちゃん』りぼんふろく まるちゃんハッピータイム・ノート~復刻デザイン~」など、あれもこれもと手に取ってしまいそうなかわいいデザインが並ぶ。「ポーチの中のおまもりみたいなさがら刺しゅうのキルティングポーチ」はまさにカバンを開けるたびにほっこりさせてくれそうなコジコジの姿が描かれていた。
「さくらももこ展」 は、10月5日(土)~11月20日(水)までを前期、11月21日(木)~2025年1月5日(日)を後期とし、一部カラー原画の入れ替えをしつつ開催予定。全日日時指定制でチケット購入時には入場回(日にち+時間帯)の指定が必要となる。料金は一般1600円、高校・大学生1300円、4歳~中学生600円だ(いずれも税込)。
【「さくらももこ展」 概要】
日程:10月5日(土)~2025年1月5日(日)
時間:10時00分~18時00分 ※入館は閉館の30分前まで&金・土、10月13日(日)、11月3日(日)は20時00分まで
場所:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)