櫻坂46・田村保乃、“自信が持てない時期”を経て成長「少しずつ挑戦できるように」

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20210814櫻坂46・田村保乃インタビュー
櫻坂46・田村保乃  クランクイン! 写真:松林満美

 櫻坂46の3rdシングル『流れ弾』表題曲のセンターに抜てきされ、躍進し続ける二期生の田村保乃。イメージは明るくポジティブ。ほがらかな笑顔も印象的な田村にも“自信が持てない時期”があった。周囲と自分を比べ、迷っていた彼女が変われたのは、悩んだ先で1stソロ写真集『一歩目』(小学館)の撮影へ挑もうと決意できたから。今では日々の活動で「少しずつ挑戦できるようになった」と話す彼女に、自身の変化を聞いた。

■ソロ写真集への迷い「自分がこの場所にいていいのか」

 ソロ写真集のオファーを喜ぶアイドルは多い。しかし、田村は少し違った。背景にあったのは、自分に対する自信のなさだった。

 「アイドルの世界では、競争するつもりがなくても、どうしても誰かと自分を比べてしまうと感じていたんです。その中で、自分に対して嫌だと思う部分や、みんなすごいし自分なんて…と考える瞬間が増えていって。元々、加入する前からグループのファンで『自分がこの場所にいていいのか』という思いもありました。だから、ずっと自信がなかったです。そう感じている自分も嫌いでした。そうした時期が続いていたので、写真集のお話も初めはお受けするべきか迷いました」。

 しかし、そんな背中を押したのはスタッフからの一言。「保乃にはこの写真集をきっかけに自信を持ってほしい」と聞いて、彼女は決断した。

 「スタッフさんからの言葉は大きかったです。お話をいただいたのはグループが欅坂46から改名(2020年10月)した直後で、その変化とともに『自分も変わらなきゃいけない』『自分も変わるんだ』と思っていたけどなかなか難しくて。ずっとみんなに置いていかれている感覚もあったし、写真集への挑戦で自分も変われればと思い決意しました」。

■撮影に向けた努力「あのときにしか出せないものができた」

 自信を付けたい――。そう願い挑んだ田村の1stソロ写真集『一歩目』は、沖縄県・石垣島と北海道・岩見沢市で撮影が行われた。

 沖縄県では初めての水着撮影にも挑戦。バレー部出身でスポーツマンとしても知られる田村は、撮影に向けて体づくりに励んだ。

 「実際に準備したのは、撮影へ向かうまでの約2ヵ月間でした。食事の質や量を見直して、運動もやっていました。でも、ジムへ通う時間がないほどお仕事が立て込んでいた時期だったので、合間をぬって、有酸素運動を心掛けていました。筋肉を付けたいわけではなかったので、マッサージもして。撮影までに精いっぱい頑張れたから、楽しんで撮影できました。あのときにしか出せないものができたんじゃないかと思います」。

 沖縄県は「何度か行ったことがあり、本当に大好きな場所」という田村。自分を変えるために挑んだ水着撮影の思い出を語る彼女は笑顔だ。

 「水着カットは全3パターン撮影しましたが、どれも思い出です。初めの撮影は、水色の水着を着たカットでした。現地がけっこう曇っていて天候が不安でしたけど、撮影を始めるときに太陽が出てきてくれたので『うわぁ』となりました(笑)。白い水着カットの撮影では、ビーチに自分たちしかいなかったので『私たちだけが見られる景色』みたいな気持ちになれました。

 それから、白の花柄の水着カットは朝日が昇ってくる頃に撮影したのを思い出します。ほかの写真集を見ても、夕暮れの写真はよく見るイメージでしたけど、朝方の写真は珍しいかなと思って。撮影場所はホテルのプールで、朝日、ホテル、プールとすべての位置がうまく重なって、いい写真が撮れたと思います」。

 一方、北海道・岩見沢市では、白樺の木に寄り添いうつろげな表情を浮かべるカバー表紙の撮影で、雪深く小高い場所を歩くという苦労も。何気ないオフの時間で、その疲れを癒やしたようだ。

 「初めて訪れた北海道も楽しかったです。大阪出身なので高く積もる雪を見たのも初めてですし、撮影場所に到着した途端、『雪、すごい!』とはしゃいでしまい、スマホでたくさん写真を撮りました。オフの時間も思い出深くて。印象に残っているのは、スタッフさんたちと食べたウニです。『このおいしさを初めに知ってしまうと、北海道以外のウニを食べられなくなるよ』と言われました(笑)」。

■取り組み方の変化「少しずつ挑戦できるように」

 ソロ写真集をきっかけに、自分を変えようと決意した田村。撮影を乗り越えて、彼女は強くなりつつある。

 「先日あったグループのライブ『W‐KEYAKI FES.2021』(※)に向けて、メンバーの前で意見を出しました。それまではできなかったし、正直、めちゃくちゃ怖かったです。気持ちを表に出すのが得意ではないし、勇気も必要でした。でも、いざやってみたら、メンバーがいろいろな声を掛けてくれたんです。仲間の絆も感じられたし、自分の視野も少しずつ広がっているのかなと思います」(※7月9日〜11日に山梨県の富士急ハイランド・コニファーフォレストで行われた櫻坂46と日向坂46による合同ライブ)。

 日々の実感は徐々に。成長の手応えを伝える表情は明るい。

 「ソロ写真集から先で何を変えようかと、具体的に思い浮かべていたわけではないです。でも、撮影を乗り越えてからいろいろ、少しずつ挑戦できるようになりました。お仕事に対する取り組み方も変わってきて。言われたことをただのみ込むだけじゃなくて、自分も『考えなきゃいけないんだ』と自覚が生まれてきました。日頃の活動でも、自分の思いを提案したり、ちょっとずつできるようになってきたと思います」。

 周囲からも成長を評価する声は聞こえる。

 「欅坂46時代から、グループを見守ってくださっている振付師のTAKAHIRO先生が『田村が何か変わった』とおっしゃっていたと、スタッフさんから聞きました。見てくれていたんだと思い、うれしかったです」。

■笑顔の秘けつ「笑っていれば人生はうまく行く」

 迷いや自信のなさもなくなり、確実に変わりつつある田村。ただ、櫻坂46のレギュラー番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京/毎週日曜24時35分)などを見ていると、根っから明るくポジティブな印象もあった。

 正直、自信のなさに驚いたことを伝えると「意外でしたか?」とほほ笑む。そう感じさせていたのは、いつでもほがらかな笑顔を浮かべていたから。ソロ写真集でも目立つ笑顔の秘けつはあるのか、聞いてみた。

 「これといった秘けつはありません。でも、笑っていれば人生はうまく行くと思っています。そう思ったきっかけは、アイドルが好きだったからです。グループ加入前から根っからのアイドルファンだったんです。笑っている姿に元気づけられていたし、いいなと思っていたので、自然に受け止めていたのかなと思います」。

 強くなった田村は、笑顔も武器に活躍し続ける。この先、何を思い描くのか。彼女自身の将来像を聞いた。

 「アイドルとして、人として、すてきだなと思う方がいるので、自分もそうなりたいと思っています。グループ内では、同期みんなのキャラがレギュラー番組を通して確立されつつありますけど、私は特別、キャラが欲しいわけでもなく、自分らしくいられればいいかなって。櫻坂46の一員としても、田村保乃としても、ソロ写真集をきっかけに活躍の幅を広げられればと思います」。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:松林満美)

 櫻坂46・田村保乃1st写真集『一歩目』は小学館より8月17日発売。価格は2200円(税込み)。

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