スカーレット・ヨハンソン、写真で振り返る25年 子役からブラック・ウィドウへ

映画
スカーレット・ヨハンソン、Scarlett Johansson
スカーレット・ヨハンソン (C)AFLO

 これまで多くを語られて来なかったアベンジャーズの女性ヒーローの単独映画『ブラック・ウィドウ』が満を持して公開された。ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフを演じるスカーレット・ヨハンソンは、子役でデビューし、長く演技の世界で活躍してきた。プライベートでは、これまで3度結婚し、娘を持つ母でもある。愛らしい子役時代から、スーパーヒーローまで、彼女のキャリアを写真で振り返る。

■隠しきれない存在感! 子役時代

 1984年に米ニューヨークのマンハッタンで生まれたスカーレットは、幼い頃から演技をはじめ、8歳でオフブロードウェイの舞台に出演し、9歳で映画デビューした。サラ・ジェシカ・パーカー主演のロマコメ『失恋セラピスト』(1996)は、彼女の出演3作目。近所の少女という役どころながら、際立つ美少女ぶりが目をひいた。

 その2年後には、ロバート・レッドフォードが監督・製作・出演した『モンタナの風に抱かれて』(1998)で、ローティーンらしい無邪気な少女から一転、乗馬中の事故で片脚を失い、傷ついた少女という難しい役に抜てきされた。愛馬に頬を寄せるスカヨハの姿が切ない。

 続いて、高校を卒業したばかりの仲良し2人組を描く青春ムービー『ゴーストワールド』(2001)に出演。思春期をこじらせる主人公を尻目に、着々と自立していくしっかり者の親友レベッカを演じ、トロント映画批評家協会賞の助演女優賞に輝いた。

■あどけなさ残る表情で世界に羽ばたいた、ブレイク期

 2003年には、スカーレット18歳にして、その名を世に知らしめた2作品が公開された。ひとつ目は、東京を舞台に、慣れない異国の地で偶然出会った有名中年俳優と若い女性の数日間を描く、ソフィア・コッポラ監督作『ロスト・イン・トランスレーション』。演じるのは、セレブ写真家の夫に付いて訪れた東京で、孤独を感じ、まだ何者でもない自分に漠然たる不安を抱えるシャーロット。本作で英国アカデミー賞主演女優賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた。

 もうひとつは、オランダの画家フェルメールの名画に隠された物語を紡ぐ、『真珠の耳飾りの少女』。スカーレットが演じるのは、コリン・ファース演じるフェルメールの家にやってきた新入りの奉公人グリート。おぼこい顔をして、自身の絵の才能をちらつかせ、巨匠を駆り立てる。この後やってくる魔性のオンナ期の幕開けを思わせる一作。こちらも数々の賞に候補入りしている。

■スカヨハの魅力にメロメロ 魔性のオンナ期 

 続く『マッチポイント』(2005)では、イギリスの上流階級一家に旋風を巻き起こすアメリカ人美女にふんし、男性登場人物や観客だけでなく、監督のウディ・アレンも魅了。以来『タロットカード殺人事件』(2006)、『それでも恋するバルセロナ』(2008)と、3作でアレン作品のミューズとなる。

 『ブラック・ダリア』(2006)では、謎めいた美女にふんし、プラチナブロンドに真っ赤な口紅という往年の女優スタイルで主人公の心をかき乱した。また『her/世界でひとつの彼女』(2013)では、声だけでホアキン・フェニックス演じる主人公を虜に。(しつこいようだが)声だけの出演で、放送映画批評家協会賞助演女優賞にノミネートされている。

 一方、英国王ヘンリー8世の寵愛をめぐる姉妹の運命を描いた『ブーリン家の姉妹』(2008)では、ナタリー・ポートマン演じる魔性の姉アン・ブーリンに振り回される健気で悲運な妹メアリーにふんした。彼女のぽってりとした唇は、時に魔性の女に、時に純粋無垢にも表情を変える。

 また、この頃はレッドカーペットでもグラマラスな魔性ルックが目立った。2005年のアカデミー賞では、ボディラインを強調するローラン・ムレのドレスでレッドカーペットに登場。明るいブロンドと真っ赤なリップが蠱惑的だった。その前年の英国アカデミー賞では、プラチナブロンドのショートヘアをゴージャスにカールさせ、プラダのドレスでマリリン・モンロー風な姿を披露している。プライベートでは、2008年に俳優のライアン・レイノルズと一度目の結婚、2010年に離婚している。

■オスカーにWノミネート レッドカーペットでもレボリューション!

 その後も数々の作品に出演し、2019年には、ある夫婦の結婚生活の終焉を描く『マリッジ・ストーリー』と、第二次世界大戦中のドイツが舞台の『ジョジョ・ラビット』が公開され、アカデミー賞にWノミネートされた。

 レッドカーペットでは、『アイアンマン2』(2010)で初めてブラック・ウィドウにふんした頃から、美女という気負いがなくなり、クールなコーデが増えた印象。『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のプレミアでは、ステラ・マッカートニーのブラックのミニドレスというこれまでにないシンプルなルックで登場し、同年のアカデミー賞では、サイドを刈上げたクールなヘアと、ヴェルサーチのドレスでセクシーにキメ、当時の夫ロマン・ドリアック(2014年に結婚、2017年に離婚)と共にカメラの前に立った。ちなみにロマンとの間には、第1子となる女の子を授かっている。

 ここ数年は、タトゥーを際立たせるコーディネートも増えている。2019年のヴェネツィア国際映画祭では、グレーのパンツにクロップドトップで、お腹のタトゥーをチラ見せ。Wノミネートされた第92回アカデミー賞では、オスカー・デ・ラ・レンタのシルバードレスで登場。大胆に開いた背中とシースルーになった脇から、タトゥーがのぞくデザインだった。

 また2018年のメットガラでは、マルケッサのドレスで現れ、世界をあっと驚かせた。マルケッサは、性的暴行容疑で訴追されている元大物プロデューサー、ワインスタインの元妻が手掛けるブランドで、スキャンダル以来、同ブランドを選ぶセレブはほぼいなくなっていたからだ。これについてスカーレットは、才能ある女性デザイナーをサポートするためとコメントしている。

■祝『ブラック・ウィドウ』公開! 第2子妊娠報道も

 スカーレットが演じるのは、アベンジャーズの一員にして、スーパーパワーを持たず、類まれなる身体能力と訓練されたスキルで戦い抜いてきたブラック・ウィドウ。2010年に初登場して以来、計7作品で活躍してきた彼女の秘められたストーリーが、ついに明かされる。

 彼女は今作で、11年に渡って演じてきたブラック・ウィドウを卒業する。これに加え、つい先日、夫で、昨年結婚したコメディアン/ライターのコリン・ジョストとの間に、新たに子どもを授かっていることが判明した。芸歴が長いだけあって、プライバシーを上手くコントロールしている感のあるスカヨハだけに、多くを語られる事はなさそうだが、新たなるライフステージに足を踏み入れたことがうかがえる。子役でデビューし、あどけなさ残る10代でブレイク、美女の名を欲しいままにした20代、そしてスーパーヒロインを経て、公私ともに新たなる境地へ歩み出したスカーレット。これからますます目が離せなくなりそうだ。(文・寺井多恵)

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