飯豊まりえ、デビューから変わらない「人を喜ばせたい思い」 パワーの源は両親の存在

エンタメ
テレビ東京『ひねくれ女のボッチ飯』飯豊まりえインタビュー 20210428実施
飯豊まりえ  クランクイン! 写真:高野広美

 2008年に芸能活動を始め、ドラマ、映画、バラエティー、雑誌モデルなど、さまざまなジャンルで活躍を見せる飯豊まりえ。2012年に演技の世界に足を踏み入れてからは、連続テレビ小説『まれ』(NHK)、『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)など近年、幅広い役に挑戦し、女優としても頭角を現してきている。そんな彼女が、新ドラマ『ひねくれ女のボッチ飯』で、テレビ東京ドラマ初主演を飾る。本作ではボッチ飯を堪能するひねくれ女子を演じるが、話を聞くと、「人を喜ばせたい」という思いで前に進み続けるポジティブな素顔が垣間見えた。

■テレビ東京のグルメドラマ主演は「宝くじに当選した気分」

 友達もおらず、日々をなんとなく過ごすひねくれ女のつぐみ(飯豊)が、インスタグラムアカウント「ホワイトホース(白馬の王子様)」の料理投稿に魅力を感じ、同じ店に出掛け、“ボッチ飯”を堪能していく姿を描く本作。

 テレビ東京はこれまで多くの人気グルメドラマを生み出していることもあり、飯豊はオファーを聞いた時の心境を「『孤独のグルメ』のスタッフが参加するドラマということで、宝くじに当選した気分でした(笑)。名字も“飯(めし)豊(ゆたか)”なこともあり、本当に食べることが大好きで。プレッシャーというよりはやってみたいという気持ちが大きくて、『ありがとうございます!』という感じでしたね」と満面の笑みで回顧。

 ひねくれ女子の誰ともつながらない孤独の食事が描かれるが、飯豊は「この作品には、『1人だからこそ感じられるものがたくさんあるよ』というメッセージが詰まっていて。料理の作り手の思いを知って心が豊かになったり、SNSでつながることで離れている人と同じご飯が食べられたり。生きる上での食や人とのつながりを大切にしたいと思えるような作品なので、深夜にホッとしながら見てほしいですね。また、今はご飯屋さんが大変な時期なので、新たなお店を開拓するきっかけになったら。今はお店に行かなくても、SNSでお店が知れる。これは令和ならではですよね」と語る。

■「“諦めたくない”女の子だったので演じやすかった」

 演じるつぐみの食べるシーンも見どころになるが、飯豊は手応えを感じている様子。「グルメ番組が好きでよく見ていて。モノマネじゃないですが、『こうやって食べたらおいしそうじゃない?』って感じで食べました。できるだけ一口を大きく、豪快に食べることを意識しましたが、普段からそうなのでそこは自信を持ってやれましたね(笑)。また、『にじいろジーン』(カンテレ・フジテレビ系)で山口智充さんから教えていただいた、『箸をスローにあげて、食べる時はグッっといく』という強弱も気を付けていました」と振り返る。

 飯豊が「演じたことのない新たな役柄に挑戦できるのはうれしかった」と明かすつぐみは、暗いが心の底には「自分を変えたい」という思いがあり、そこに共感したという。「『何かを始めたい』という心の中にトキメキを持っている女の子です。自虐が多いけど、かわいらしい部分もあって。王子の存在で“ひとりご飯”もできるようになり、いろんな出会いがあって、心が温かくなっていくところはいいですよね。私は自分の心がトキメクことはどんどんしたいタイプで、自分の中に『諦める』という言葉はなくて。つぐみは『諦めたくない』という女の子だったので、演じやすかったです」。


■「落ち込む時もありますが、すぐ変わりたいと思います」

 「諦めない」という精神のもと、「いろいろなものをずっと積み重ねていきたい」と、女優、モデル、タレントとして常に前に進み続けてきた飯豊。「最初は両親に喜んでもらいたくて始めましたが、いつしか自分がこれなら続けられるなと楽しめていたんです。新しい壁がどんどん出てきて、それを乗り越えていく作業は本当にありがたくて。目標があると、続けられるんです。毎回、新しい出会いもあるので、その方々から刺激をいただいて、その中で自分の課題が見つかって。そこで、よりよい環境にするためには、どうしたらいいのかを日々模索しています」。

 そんな自分を見つめ直す時間は、“ボッチ飯”など1人の時間だと言う。「いまはコロナ渦なので基本、日常の食事は1人ですね。サクっと食べられてすぐ帰れて、やりたいことに時間を使えますし。寂しさもありますが、ドラマでつぐみがお店の人と交流するように、1人でいるからこその新しい出会いや発見があるので楽しいです。また、この前は1人で銭湯に行って、デトックスしようとミストサウナと水風呂で自分と戦っていました(笑)。その後に定食屋に行って、洗濯して、21時にはベッドに入って。そういう時間はいいリフレッシュになりますね。落ち込む時もありますが、すぐ『変わりたい』と思うので」。

 また、多数のキャストと共演していた『君と世界が終わる日に』から一転、『ひねくれ女のボッチ飯』の現場は、“1人芝居”の多い現場に。「半年間ずっと誰かと一緒にいたので差は激しかったですけど、1人芝居もすごく楽しくて。今回は共演者ではなく、どれだけカメラマンさんや監督さんに笑ってもらえるかというキャッチボールをしていました。私、基本的に自分がしたことで相手に喜んでもらえるとうれしくて。現場の空気が『面白い、楽しい』となったらいいなと思って演じていました」。

■「一緒にいる方々に喜んでもらえるような人になりたい」

 そんな「人を喜ばせたい」という気持ちは、プライベートでも仕事でも自身の軸になっているそう。芸能生活も「両親を喜ばせたい」という思いがきっかけ。いろんな人と出会い、いろんなことに挑戦することで両親が喜び、活動の幅が広がっていった。そんな両親は今でも飯豊のパワーの源になっているそうで、「20歳の時に母親から手紙をもらったんですけど、そこに『尊敬しています。お母さんにできないことを、あなたはやりました』と書かれていて。尊敬している母に、その言葉をもらえたのはすごくうれしかったですね。続けてよかったし、見ていてくれる人がいる限りは続けたいです」と目を輝かせる。

 これからの目標を聞くと、「『一緒にお仕事をしたい』といろんな人に言っていただける人間になりたい。一緒にいる方々に喜んでもらえるような人になりたいです」と爽やかな笑み。また、「私は『より少ないことは、より豊かなこと』ということを座右の銘にしていますが、今回の作品はまさにそういう感じで。SNSでいろんな人やお店とつながれて、それだけも幸せだなと思えます」と語るが、そんな人との縁を大事にし、相手を喜ばせたいという精神が温かみのある演技を生み出しているのだろう。前に進み続ける彼女がこれからどんな進化を遂げるのか楽しみで仕方がない。(取材・文:高山美穂 写真:高野広美)

 『ひねくれ女のボッチ飯』は、テレビ東京系にて7月1日24時30分第1話&第2話連続放送。翌週より毎週木曜25時放送。

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