TEAM NACS、“作られたチームではない”から続いた25年 唯一無二の5人だからできること

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WOWOWオリジナル『がんばれ!TEAM NACS』TEAM NACSインタビュー 20210524実施
TEAM NACS(前列左より)戸次重幸、音尾琢真、(後列左より)安田顕、大泉洋、森崎博之  クランクイン! 写真:高野広美

 森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真による演劇ユニット・TEAM NACSが、結成25周年を迎えた。開局30周年となるWOWOWとタッグを組んだプロジェクト『がんばれ!TEAM NACS』では、国民的グループを目指して楽曲制作をしたり、新メンバーオーディションをしたりとさまざまな企画に臨み、5人ならではといった爆笑のやり取りや“ぼやき節”もさく裂。TEAM NACSの魅力があふれ出す番組を作り上げた。それぞれが全国区の人気者となった今、“5人でいることの良さ”をどのように感じているのか。新メンバーを入れるとしたらどのような人材を求めるかなど、率直な思いを語り合ってもらった。

■全編アドリブ! TEAM NACS史上、初のチャレンジ

ーー気になる企画が盛りだくさんの番組となりました。最初にオファーを受け取ったときの感想から教えてください。

音尾:最初は、どういうことをやるのかまったく分かりませんでした。いろいろなアイデアを出した中で、それが採用されたり、されなかったりと、雲をつかむような感じで進んでいきました。撮影中も、“果たしてこれは、使える映像が撮れているのだろうか”という不安ばかりがよぎり…。ただいつもはセリフがある中でお芝居をしていますので、セリフを覚えてなくていいのは楽でいいなと思いました(笑)。

大泉:“方向性と設定はあるけれど、セリフはない”という話を聞いていたので、撮影が始まるまではちょっと心配でした。セリフ自体がすべてアドリブというのは、さすがにこれまでのTEAM NACSでもやったことがない。やってみると“案外できるものなんだな、楽しいな”と思いました。また音尾くんが言ったように、セリフを覚えなくていいというのは、楽でいいですよね。今回、僕たちがしゃべったことを台本にしたら、すごいセリフ量になりますよ! これからどんな難しい役でも、“好きにやっていいよ”とアドリブでできないものかなと思いました(笑)。

戸次:最初、“山田孝之くんがやっていた『東京都北区赤羽』(テレビ東京系)みたいなテイストのものになる”と聞いていて。それならば“セリフに起こさないでください”とお願いをしました。“こういうことをやりたい”というアイデアも取り入れてくださって、新メンバーオーディションをやる場面があるんですが、それは僕がやりたかったことなんです(笑)。セリフも覚えなくていいし、撮影も1回きり。だからこそものすごく集中したし、いつもの芝居とはまったく違うものを要求されたことも、とても新鮮でした。企画段階から撮影まで、すべてが楽しかったです。

安田:竹村武司さんが構成に入られて、ディレクターが堀切園健太郎さん。カメラマンの皆さんもそうそうたる方たちですから、そういう方たちのもとで、フェイクドキュメンタリー的なものを撮るとなると、どのような形のものになるのか、僕も想像がつきませんでした。編集や、シーンの切り取り方も面白く、風変わりで、興味深い作品になったんじゃないかと思っています。

森崎:ずっと“ハテナ”でしたね。マネージャーからお話を聞いたときも、“なんだ、それは?”と。放送されたものを観ても“なんだこれは!”と思いましたし、本当にこれを9話まで放送するのかと。今だって“ハテナ”ですよ! 誰が観るんですか、これは!と思っています(笑)。

■新メンバーに求める人材とは?「BTS」「三雲孝江さん」アイデア続々

ーーTEAM NACSの皆さんの素顔も満載、5人ならではといったやり取りがとても面白かったです。新メンバーオーディションには、驚くような豪華ゲストの方たちも続々と登場しますね。

音尾:いろいろな方にたくさん来ていただいて、ちょっとおなかいっぱいになりました(笑)。私はある理由から、顔に包帯を巻いている状態でしたので、イマイチ参加しきれない感じがあって。もっとちゃんと見たかったですし、ちょっと寂しかったなと思っています。

大泉:本当に豪華な皆さんに来ていただきました。北海道にゆかりのある方もいらしてくださって、25年間、僕らが続けてきたからこそ、これだけ豪華な方々が出てくれたんだなと感じています。お互いに北海道にいたけれど、なかなか共演できなかったビッグなお二人にも今回、出演していただいています。これは、25年やってきたご褒美だなと思っています。

戸次:大泉の言う通り、この企画に参加してくださったこと自体、本当にありがたいこと。豪華なゲストの方たちが、“この作品に参加したい”と思ってくれるくらい、TEAM NACSの名前が売れたのかな?と感じられた日でもありました。うれしかったです。

安田:子どもの頃からテレビで見ていた大物タレントさんとか、こういった仕事をする前から大活躍している北海道出身のアーティストの方など、今回の作品を通してお会いできたのは、大変うれしかったです。

森崎:新メンバーオーディションの日は、人生でもっとも豪華な1日でした。これが食べ物だとしたら、あっという間におなかを壊しているなというくらい、とてつもない豪華料理が運ばれてきたという感じです。

ーー新メンバーが入るとしたら、どのような人材を求めますか?

森崎:どういった人材でも欲しいですよ! 私たちがちょっとでも楽をできるなら、それはもうたくさん、メンバーを増員したいです(笑)。

大泉:女優さんがいいですね。何人ぐらいいるといいかなあ。

戸次:15人くらい女優さんがいれば、毎日ハッピーかなと思いますよね(笑)。

大泉:僕はわりとね、年上の人に怒られながらやるのも好きな方だから。グッと年上の方に入っていただいても、楽しいかもしれないですね。50、60歳くらいの方に入っていただいて、ボロクソに怒られながらやっていくのもいいな(笑)。

森崎:となると、三雲孝江さんがいいですかね。

安田:僕は、シルク・ドゥ・ソレイユの人。サーカスのようなこともできたら、面白そうです。

音尾:BTSのJ‐HOPEとJIMINが欲しいですね。ダンス要員を求めています!

■TEAM NACS全員が全国区の人気者に…。それでも“5人でいる良さ”とは?

ーーTEAM NACSの25年の歴史を振り返る内容でもあり、“5人でいる意味”を改めて考える機会にもなったのではと想像します。本作の撮影で「やっぱりこの5人っていいな」と思った瞬間や、25年も続けてこられた秘訣(ひけつ)を感じたことがあれば教えてください。

音尾:この5人でやってきた仕事も多いですから、雑談から思い出話まで、各自がいろいろなエピソードを共有しています。だからこそ、一言交わすだけでも、その裏にはいろいろな思いがあることを感じ取ることができる。観ている人にも、そういったわれわれの雰囲気から、25年の歴史を感じられる作品になったような気がしています。続けてこられた秘訣は、“作られたチームではない“ということ。5人で勝手に作ってしまったチームですから、応援してくださる方も、そういったところを気に入ってくださっているのではないでしょうか。

大泉:アドリブとなったときには、やっぱり強いチームなんだなと改めて思いました。これは初めて会った5人や、ほかの5人では絶対にできない。アドリブではあっても、僕たちの中では25年で培った“方程式”のようなものがあるんです。“そのネタ行くのね、じゃあこっちはこう行くよ”という暗黙の型がある。“壱ノ型、弐ノ型と来て、おお!参ノ型もきれいに決まりましたね!”みたいなね(笑)。それは、われわれでしかできないことだと思います。5人で何かをやって、いきなり面白くできるのは、僕らの自慢できること。この人たちはやっぱり頼もしいし、面白い。だからこそ、“長くやっていきたい”とそれぞれが思ったんじゃないかなと思います。

戸次:本当に、その通りですね。誰かほかの5人を集めて“今回の作品をやれ”と言われても、きっと無理だろうなと感じています。僕たちには25年のキャリアがあって、それはNACS歴25年ということにもなるんです。今回は“そういったキャリアを積んできた僕らにしか撮れないものがある”という思いで、9話までやっていました。25年続けられた理由は、ひとえに “一緒に歳を取ろう”と決意してくれたファンの方々のおかげだと思っています。

安田:僕の中では、TEAM NACSとして最初の10年と、そのあとの15年は、何かしら違いがあると思っていて。最初の10年と比べると、そのあとの15年はそれぞれの仕事をする時間も増えてきています。その二つの時代に関して共通認識があったり、外に出たことをフィードバックして、また5人の時間を過ごすことで、あうんの呼吸が生まれている。“最初の10年とそのあとの15年があってこそ、今がある”というところが、われわれの面白さにつながっているのかなと思っています。そしてここまで続けてこられたのは、お客さんが求めてくださったからこそ。それに尽きます。

森崎:本作のチラシに使われている、浴衣を着た5人の写真を見ると、これが25年やっている証なのかなと思います。ほかの仲間といてももちろん笑いますけれど、こんな笑い方をするかな?と感じますね。ただ今回の企画は、僕らにとって“パンドラの箱”でもあって。25年やってきて、3年に一度の本公演がTEAM NACSの本質だとしても、これまで決して盤石ではなかったというか。(関係性も)ぐらぐら、ぐらぐらしているわけですよ! そこに来て、WOWOWさんが今回、僕らのことを揺さぶってきた。この企画がどのように決着するのか、最後まで1話たりとも見逃せない! 50歳のおじさんの生態を知る意味でも、ぜひご覧になっていただきたいですね。(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)

 『がんばれ!TEAM NACS』は、WOWOWプライム、WOWOW4K、WOWOWオンデマンドにて、6月20日より毎週日曜23時放送・配信。

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