剛力彩芽「結婚願望は28歳になってぱったりなくなった」 理想は“両親のような夫婦”

映画
映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』剛力彩芽インタビュー 20210405実施
剛力彩芽  クランクイン! 写真:高野広美

 本格女優デビューから10年目を迎えた剛力彩芽が、映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』で等身大の役柄にトライ。ナチュラルかつはつらつとした演技を披露している。“お終活”を明るく伝える作品に携わることができたこと、またコロナ禍でステージに立った舞台『No.9-不滅の旋律-』での経験を通して、表現者としての意欲をさらに膨らませているという。昨年、事務所を独立して新たなスタートを切った心境や、女優業10年目の覚悟。「結婚願望は28歳になってぱったりなくなった!」という結婚観までを明かした。

■7年ぶりの映画撮影は「ものすごく緊張」

 結婚50年目を迎えた熟年夫婦が、葬儀社の青年・菅野(水野勝)と出会い、娘の亜矢(剛力)を巻き込みながら、人生整理に動き出す姿を描く本作。剛力にとって映画の撮影現場に飛び込むことは、2014年に公開された主演映画『L・DK』以来7年ぶりのことだった。

 オファーが舞い込み、「親世代だけでなく、娘視点からも“お終活”を見つめることができる内容だと感じました。“お終活”について、私の年齢でも伝えられることがあるとうれしいなと思いました」とテーマ性にも興味津々。また「亜矢のお父さんとお母さんを、橋爪功さんと高畑淳子さんが演じられると聞いて! この両親の娘をぜひやってみたいと思いました。最高の両親じゃありませんか?」とベテラン俳優との共演に、胸が躍る思いがしたと振り返る。

 クランクイン初日は「ものすごく緊張していた」そう。それをほぐしてくれたのも、橋爪と高畑だったという。剛力は「撮影初日は、家族の食卓のシーンでした。橋爪さんは、私のことを“シェルちゃん”と呼んでくださって(笑)。富士山などで登山者の案内を務める人のことを“強力”(ごうりき)というんですが、“シェルター”とも言うんです。そこから、私のことを“シェルちゃん”って」と橋爪がかわいいあだなをつけてくれたそうで、「高畑さんは、撮影の合間もたくさん話しかけてくださって、その時間自体が母娘のような空気感になっていたように思います。橋爪さんと高畑さんのおかげで、自然とお二人の娘になれた」と感謝しきり。

 彼らの芝居を間近で目にできたことも、貴重な体験だ。剛力は「橋爪さんは、少し動くだけでもその場の空気が変わるようなお芝居をされる。高畑さんは、ずっとお芝居をし続けられるんです。“あんた、それ早く食べちゃいなさい”とか台本にはなかったようなセリフも足しながら、ずっとお母さんとしてそこにいる。お二人とも、本当にすごいんです」と、改めて「役者業って面白い」とたくさんの刺激をもらった様子だ。

■“人生百年時代”のモットーは「ずっとワクワク」個人事務所設立で心機一転

 登場人物たちを通して、「“人生百年時代”をどう生きる?」と考える人も多いはずだ。剛力自身が人生を歩む上でモットーとして掲げるのは、「ずっとワクワクしていたい」ということだという。「直感を大事に、自分も周りも笑顔になれるようなことをしていきたい」。

 「では今、もっともワクワクすることは?」と聞いてみると、「仕事! お仕事が楽しくて仕方がない!」と笑顔で即答。

 昨年は個人事務所を設立して新たなスタートを切ったこともあり、「すべての責任を自分で負わなければいけない。そのプレッシャーも、心地よく感じています。独立した当初は“成長しなければ”と不安に駆られていた部分もありましたが、今は“社長としてはスタートしたばかり。知らないことがいっぱいあっても当たり前だ。今から勉強していけばいい”と思えるようになって。知らないことを恥ずかしがらず、“教えてください!”と言えばいいんだなって」とまさに心機一転。「これまで触れてこなかったものを知っていくことも楽しいし、“自分からなにかを始める”という可能性にもワクワクしています。新しい環境に身を置いたことで、“今を楽しめばいいんだ”と考え方もスッキリ、シンプルになった」と語る。

■女優業10年目の覚悟と喜び。そして結婚観を告白!

 剛力の笑顔を見ていても、充実ぶりがひしひしと伝わる。「“表現する”というこのお仕事が大好きなんです」と女優業含め、表現者として生きる道は「天職だと思っています」と力強く語る。「5歳からダンスをやっているんですが、ステージの上に立ってお客さんの笑顔を見たときに、“自分の気持ちを伝える方法はこれだ!”と確信した。いつも舞台裏では緊張して、“無理だ、吐きそう”とか言っているんですけれど、表に出てしまったら“楽しまないと損! 私を見て!”って思っちゃう(笑)」。

 常に、良いタイミングで“転機”と思える出来事に恵まれている。剛力は「7歳でモデルになりたいと思って、10歳で芸能事務所に入ることができて。オーディションを受けても落ちてばかり…という時期もありましたが、そのすべてが自分の糧になっています。早い段階で好きだと思えるものに出会えたことが、なによりも幸せ」と目を細め、「中学生の終わり頃に『Seventeen』の専属モデルになり、高校生の終わりには月9(『大切なことはすべて君が教えてくれた』)の出演が決まって。さらに20歳で月9の主演をやらせていただきました(『ビブリア古書堂の事件手帖』)。いいタイミングで、背中を押してくれるような出来事が起きるんです」としみじみと語る。

 昨年の12月から今年の1月にかけては、『No.9-不滅の旋律-』のステージに立ち、「コロナ禍という状況で、公演をかなえられたこともとてもうれしかったです。“強く生きる”という、今の時代にも伝えたいと思えるものが詰まっている舞台でした。健康、安全、安心を第一条件にしながら、お客さんの拍手を聞いたときには、ものすごく幸せな思いがして。“伝えたい、届け続けたい”と実感しました」。

 また『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』を通しても、女優業の喜びを感じたといい、「“これからの人生をどのように過ごすか”というテーマを、明るく伝えられる作品。役者業の醍醐味(だいごみ)って、作品を観ていただいた方が少しでも笑顔になってくれたり、誰かの力添えになれるかもしれないということ。これからもそんな瞬間に携われたらうれしいです」と覚悟を語る。

 本作では、熟年夫婦が結婚生活を見つめ直す姿も描かれる。剛力にとっての理想の結婚像は「両親のような夫婦」とのこと。

 「お互いを尊敬し合って一緒にいる感じが、とてもステキだなと思って。2人とも“ありがとう”を伝え合う夫婦でもあります。私自身、両親からは“ありがとうを口にして、相手に敬意を払いなさい”と言われて育ちました。私がやっているこのお仕事は、一人では絶対にできないもの。周囲に感謝することの大切さを教えてくれた両親の存在は、本当にありがたいなと思っています」とにっこり。

 28歳となった今、「結婚願望がぱったりとなくなった!」と笑いながら、「30歳が近づくにつれて、結婚に対して焦ったりするのかな?と思っていたんです。でも28歳になってみたら、ザーッとそれがなくなって。仕事も恋愛もすべて、今を生きて、今を楽しめばいいんだと思っています」と清々しく語る。今を精一杯に生きることが、未来につながる。そう確信する笑顔は、まぶしいほど輝いていた。(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)

 映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』は5月21日公開。

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