“12歳 女子”に声をかけた成人男性はスタッフの知り合いだった 『SNS』被害実態を映した衝撃映像

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映画『SNS‐少女たちの10日間‐』
映画『SNS‐少女たちの10日間‐』メイン写真 (C)2020 Hypermarket Film, Czech Television, Peter Kerekes, Radio and Television of Slovakia,Helium Film All Rights Reserved.

 現在公開中のチェコ発ドキュメンタリー映画『SNS‐少女たちの10日間‐』より、本編映像が解禁。インターネット上の児童に対する性的虐待の実態を捉えた衝撃の場面を収めている。

 本作は、3名の成人の女優が未成年という設定のもとSNSに登録し、何が起こり得るか、巨大な撮影スタジオ内に造られた子ども部屋の10日間を徹底検証したドキュメンタリー。監督は、チェコで活躍するドキュメンタリー作家のヴィート・クルサークとバーラ・ハルポヴァー。

 幼い顔立ちの18歳以上の3名の女優が“12歳 女子”という設定の下、部屋に設置されたPCを使い、SNS で“友達募集”したところ、2458名もの成人男性がコンタクトを取り、卑劣な誘いを仕掛けてきた。精神科医、性科学者、弁護士や警備員など専門家の万全なバックアップやアフターケアを用意しながら撮影を続けること10日間。撮影されているとは気付かず、未成年に対する容赦ない欲望の行動は徐々にエスカレート。児童への性的搾取者が徐々に尻尾を出し始めるのだった…。

 今回解禁された本編映像は、少女に声を掛けて来た成人男性がなんと撮影スタッフの知り合いで、かつ子どもに関連する職業に付いていることが判明する衝撃の場面。「今、会話した男を知ってるかも。子どもと接する仕事をしてるわ。子どもキャンプの運営よ。多くの子どもたちと交流してる」と語るスタッフの女性。横で話を聞いていたクルサーク監督も「もし、これが本人で子ども関係の職業なら、このまま見過ごすわけにはいかない」と深刻な表情を見せる。写真だけ悪用されている、または何かの間違いではと、実際に少女が男とやり取りを始めるが、ディスプレイに映し出された顔を見たスタッフは「彼だわ」と断言。そして男は、少女に卑劣な要求を次々と投げかけていく…。

 クルサーク監督は「わたしも4人の子を持つ親です。子どもたちには10歳くらいまではスマートフォンを持たせたくないと妻とも話していますが、友人関係や周囲の環境もあるので一概には言えません。ネットの利用について、時間制限を設けるとか、ポルノサイトをブロックするようにしておくなど色々と対策はありますが、時々びっくりするようなことが起こるものです。悪質な人や行為を完全に無くすことは難しいのです。インターネットを利用するわたしたちの意識の変化、そしてなにより家族間の信頼関係が最も大事だと思います」とコメント。

 続けて「社会全体での議論を開始し、ネット上での攻撃者からどう子どもたちを保護するのか、それだけでなく自分たちでどのように守っていくのか、その方法について前向きなアイデアが生み出されることを望みます。子どもたちが危険な状況に遭遇することを忘れないでください。また、この映画が報復を扇動するようなことや、何か子どもたちに危害を与えそうと思われるものを禁ずるような流れにはならないことを願います」と訴える。

 そして「子供たちが身を屈めてタブレット端末をじっと見ているより、もっと楽しいことがあるということを伝えていくべきなのです。私たちから始めましょう。私も常にスマートフォンに目を細めながらメールを打ったりしています。そしてそれが良くないことだと分かっています。私のため、そして私の子供たちのためにも、そんな姿で彼らに記憶されるのは望ましくないのです」と呼びかけた。

 映画『SNS ‐少女たちの10日間‐』は公開中。

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