園子温がインディーズ映画にカムバック 『エッシャー通りの赤いポスト』今秋公開

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映画『エッシャー通りの赤いポスト』
映画『エッシャー通りの赤いポスト』場面写真 (C)2021「エッシャー通りの赤いポスト」製作委員会

 『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』の園子温監督がインディーズ映画にカムバックし、役者の卵たちと作り上げた新作『エッシャー通りの赤いポスト』が、今秋、全国順次公開されることが決定。併せて場面写真が解禁された。

 本作のストーリーは、「鬼才のカリスマ映画監督・小林正の新作オーディションに有名無名の女優たちが集結。興味本位で応募してきた者、夫の意思を継ぎ女優を目指す若き未亡人、『小林監督心中クラブ』のメンバー、浴衣姿の劇団員、やらせの有名女優、殺気立った訳ありの女…。 一方、小林監督はエグゼクティブプロデューサーの無理な要望に苦悩し、シナリオ執筆もうまく進まない。そんな時、昔の彼女が監督の目の前に現れるが…」というもの。

 園子温節全開のオリジナルストーリーで、個性豊かな登場人物たちの物語が“赤いポスト”を起点に展開していく。

 撮影は、2019年2月に心筋梗塞で緊急搬送され入院した園監督が退院した後の同年8月行われた。園監督が脚本・編集・音楽を担当し、藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、上地由真、縄田カノン、鈴木ふみ奈ら役者の卵たちのほか、藤田朋子、田口主将や、園組常連の吹越満、渡辺哲、諏訪太朗が出演している。

 すでに世界6ヵ国の映画祭で上映され、2020年10月に開催された第49回モントリオール・シネヌーヴォー映画祭では、観客賞を受賞した。園監督は、『地獄でなぜ悪い』に続き、2度目の受賞となり、二度受賞するのは映画祭史上初。今後もベルリン批評家週間を含む4つの映画祭での上映が決まっている。ベルリン批評家週間のアートディレクター、デニス・フッター氏は、本作について「今回、選考委員会は園子温監督の遊び心とアイロニーに興奮しました。監督としての長いキャリアを経て、このような根源的に繊細な作品を生み出す彼の能力には目を見張ります。『エッシャー通りの赤いポスト』は、今日の日本のインディペンデント映画の“製作の今”を鋭く正確に表現し、映画製作の将来について多くの疑問を投げかけています」と讃えた。

 園監督は「ワークショップをやる事を決意して、生徒たちを実践的に教えるためには映画を作るしかない、と思い立ち、あれよあれよと言う間に、怒涛の如く始まった。まるで22歳の時にはじめて作った8ミリフィルムの自主映画みたいに情熱だけで作り上げた。あの頃の無心になって追いかけていた映画の神様、映画作りに燃えるマグマみたいな魂を抱えて、もう一度、原点回帰して、邪心ゼロで作っちまった童心映画!病みつきだぜ!また、やりたい!また、作りたい!」とコメントを寄せている。

 映画『エッシャー通りの赤いポスト』は今秋全国順次公開。

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