ハロプロ期待のエース・BEYOOOOONDS山崎夢羽、あやや役に喜びとプレッシャー「まゆ毛の動かし方まで研究」

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映画『あの頃。』で松浦亜弥役を演じたBEYOOOOONDS山崎夢羽 写真:ヨシダヤスシ
映画『あの頃。』で松浦亜弥役を演じたBEYOOOOONDS・山崎夢羽  クランクイン! 写真:ヨシダヤスシ

 松坂桃李が主演する映画『あの頃。』は、ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)のアイドルに惹(ひ)かれた青年たちの姿を描いた青春群像劇。本作で、今なお“伝説のソロアイドル”と称されるあややこと松浦亜弥役を演じるのが、現役のハロプロメンバーであるBEYOOOOONDSの山崎夢羽(ゆはね)だ。

 本作は、神聖かまってちゃんの元マネージャー・劔樹人氏の自伝的青春コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』(イースト・プレス)を実写化した映画。松浦の『▽桃色片想い▽』をきっかけにハロプロへのめり込んでいく劔氏本人を松坂が演じ、友人役の仲野太賀、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウらと共に、ハロプロ愛と大切な仲間たちとの出会いや別れを描いている。

■松坂桃李からの「すごく似ている」の言葉に安心

 かねてより「松浦亜弥に似ている」と一部ファンの間で噂されていた山崎。ハロプロの大ファンである原作者・劔氏の「実在する人物の難役なので、せめて後輩ハロメンが演じないと誰も納得しません! しかも…運のいいことにちょっと似てる人がいるんです」という後押しも大役をつかむきっかけになったが、松浦本人に対しては「偉大な先輩」と印象を明かす。

 「私にとっては、本物のアイドルというイメージでした。歌もダンスもMCも一人でこなされていたのは、私たちのようなハロプロのメンバーだけではなく、おそらくアイドルのみなさんにとっても憧れの存在のはずなので、応援してくださっているみなさんから『雰囲気が似てるね』と言われたこともあり、その思いがこうしてお仕事につながったのはすごくうれしかったです。

 ただ、撮影まではやはり心配やプレッシャーもありました。ハロプロは所属グループ合同のコンサート(通称・ハロコン)で先輩たちの曲を披露する機会もあるので、松浦さんの歌やダンスの動画を参考にさせていただいていた経験をこの作品でも生かしてみたいと考えていました」。

 劇中では、緊張した面持ちで初めて握手会へ臨む松坂演じる劔氏を、笑顔で迎え入れる松浦として登場。『▽桃色片想い▽』の衣装を着た山崎はいつになく、松浦を思わせるような出で立ちであったが、撮影に向けて、細かな所作まで徹底的に研究したという。

 「歌って踊るのではなく握手会のシーンを演じていたので、松浦さんがどのようにお話しされるかを知るため、ライブ中のMCを何度も見返して参考にしました。自分なりにこだわったのは表情で、忠実に再現できるようまゆ毛の動かし方まで見て。ハロコンに向けてパフォーマンスを参考にする場合とは異なる見方で、松浦さんを研究させていただきました。

 準備万端で挑んだものの、本番では自分がどう映っているか分からず、正直『このままで大丈夫かな?』と心配もありました。でも、松坂さんが撮影現場で『すごく似ていらっしゃいますね』と声をかけてくださったので安心しました」。

■ハロプロ好きの母親の影響で高橋愛のファンに

 本作の主人公・劔氏は、テレビでふとみかけた松浦の『▽桃色片想い▽』のミュージックビデオをきっかけに、ハロプロへのめり込んでいく。山崎自身がハロプロへの興味を持ったきっかけを聞いた。

 「元々、お母さんがモーニング娘。さんの大ファンで、幼い頃から私も一緒にミュージックビデオを見ていました。ちょうど高橋愛さんたちが活躍されていた時代で、自分でもメンバーさんや曲を調べていくうちにのめり込んでいって。だから、お母さんの影響で自分も高橋愛さんに惹かれていくようになりました」。

 日々募っていた憧れを胸に、初めてオーディションを受けたのは小学5年生。そこからハロプロ研修生として、ハロプロの一員となるまでの経緯も明かしてくれた。

 「モーニング娘。さんのライブ映像だけではなく、オーディション映像を見るようになりだんだんと『自分もメンバーになりたい』という気持ちが強くなっていきました。ハロプロには歌やダンスの実力が高い印象もあったし、私も歌が本当に大好きだったので、挑戦してみようと思って。

 初めて参加したオーディションでは、偶然にも今回の映画につながっている『▽桃色片想い▽』を歌わせていただきましたが、当時は残念ながら落選してしまって。恥ずかしがり屋だったので、下を向きながら歌ってしまったのは今でもよく覚えています。

 その後、中学2年生のときにもう一度と思い、再びオーディションを受けました。結果としては、モーニング娘。さんのメンバーにはなれなかったけど、『ハロプロ研修生として活動してみませんか?』と機会をいただいたので、チャンスをつかむためにやってみようと思いました」。

 ハロプロ研修生は、グループデビューを目指すメンバーが研鑽を積むハロプロの育成組織で、先輩グループのライブに帯同することもあれば、研修生だけの単独公演も行われている。

 「研修生はたくさんいて、ともに支え合い頑張る仲間ですが、全員がライバルでもあったし、やっぱり『デビューしたい』という気持ちを一番に考えながら過ごしていました」と当時を振り返る。

 「だから研修生の公演では誰よりも目立ちたかったから、大きく見えるように踊ろうとしていて。後ろにいても端っこにいてもとにかく誰よりも手を伸ばして、お客さんの視線を引き付けられるようなパフォーマンスを心がけていました」。

■20年以上の歴史を持つハロプロの核は「団結力」とファンの支え

 ハロプロ研修生の期間を経て、2018年6月にBEYOOOOONDS(及びグループ内ユニット・雨ノ森川海)のメンバーとしてグループに加入をした山崎。「全員がライバル」という意識も、念願のグループデビューを経てまた変わった。

 ハロプロの強みは「団結力」だという山崎。「今でも『自分が一番に目立ちたい』という気持ちは、心のどこかにやっぱり残っています。でも、自分がセンターにいたとしても後ろの位置にいたとしても、グループ全体のバランスを考えたり、ほかのメンバーのことも輝かせたい気持ちが強いです」。

 2019年8月に『眼鏡の男の子』でメジャーデビューを果たし、同年「第61回 日本レコード大賞」で最優秀新人賞を獲得したBEYOOOOONDS。山崎はデビューをした時に、ファンから言われた「ハロー!プロジェクトに入ってくれてありがとう」という言葉が今でも忘れられないという。本作の主人公のようなハロプロ愛に溢れたファンに認めてもらえたと感じる瞬間だった。

 2020年はコロナ禍の影響を受けて予定されていたライブツアーはキャンセルに。それでも自粛期間中にメンバー独自に作った動画を積極的に発信し続けるなど、グループのためにと励む姿もあった。そして、いよいよ3月には待望のセカンドシングル『激辛LOVE/Now Now Ningen/こんなハズジャナカッター!』をリリースする。デビュー3年目となるグループの魅力を山崎が伝える。

 「BEYOOOOONDSはメンバーの人数も12人と多くて、でも、誰もが埋もれることがないほど一人ひとりの個性が強いんです。先輩後輩でもなく今はもう遠慮なくそれぞれがやりたいことに向き合っているし、みんなの力が合わさったときには、毎回のようにギャップを見せられるのが自分たちらしさかなと感じています」。

 彼女もその一員としてさらなる活躍が期待されるが、最後に2021年はどのように活動していきたいかを語ってもらった。

 「昨年の11月で18歳になったので、まずは外見も中身も大人っぽくなりたいと個人的には思っています。久々に会場でみなさんとお会いできたとき、『この子たち、何があったの?』と思われるくらいに、成長した姿を見せて驚かせていきたいです」。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)

 映画『あの頃。』は、2月19日より全国公開。

※山崎の「崎」は(たつさき)が正式表記
※『▽桃色片想い▽』の▽はハートマーク

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