岡田将生、志尊淳、平手友梨奈が築いた仲「まーくんと、てちがずっと言い合い(笑)」

映画
20210118(左から)平手友梨奈、岡田将生、志尊淳
(左から)平手友梨奈、岡田将生、志尊淳  クランクイン!

 映画『さんかく窓の外側は夜』で共演する岡田将生、志尊淳、平手友梨奈の3人。映画公開に向けたSNSなどのプロモーション風景を見ても、周囲から“さんかく窓3兄妹(きょうだい)”と呼ばれるほどの仲むつまじい様子が垣間見える。心霊や呪いといった本作のおどろおどろしい空気感とは異なり、初めて共演した3人の絆はどのように築かれたのか。撮影当時のエピソードなどを語ってもらった。

■「(平手は)“捨てられた子犬”のようにジッと座っていた(笑)」

 ヤマシタトモコによる同名コミックを実写化した本作は、霊を祓(はら)うことができる男と霊を視(み)ることができる男の2人が、“除霊”を使って謎や事件を解決していく姿を描くミステリー。岡田が除霊師・冷川理人を、志尊が霊が視える特異体質に悩まされている書店員・三角康介を演じ、平手はストーリーの鍵を握る“呪いを操る”女子高生・非浦英莉可(ヒウラエリカ)にふんする。

――それぞれが愛称で呼び合っているのも仲の良さがうかがえます。

志尊:最初の時点で「何て呼んだらいいかな」と話したんですよ。

岡田:そうだね。志尊くんは淳くんで、平手ちゃんは“てち”だったから。

――映画公開に向けたさまざまなプロモーションでも、皆さんの関係性は“さんかく窓3兄妹”と話題になっていました。撮影現場では、お互いの距離感をどのように縮めたのでしょうか?

岡田:淳くんとはバディを組む役柄でしたし、できる限り早い段階から信頼関係を築きたいと考えていました。実際、淳くんも似た思いを持ってくれていたし、撮影が始まってすぐに意気投合できました。

志尊:うん、まーくんも僕もバディとしてどう作り込もうかとそれぞれ考えていたと思うんです。でも、言葉で共有しなくても一緒に過ごすうちに分かり合える距離感があったといいますか。撮影現場では芝居の話は一切していなくて、俳優の先輩としていろいろな相談を受けてくれたり、自然と仲良くなれました。

――平手さんは岡田さんと志尊さんの輪にどう入っていったのでしょうか?

平手:私は一人でいる場面の多い役柄だったので、共演シーンは多くはありませんでした。ただ、森ガキ(侑大)監督から「もっと2人とたくさん話してほしい」と言われて、岡田さんと淳くんの会話に入れてもらい、距離感を近づけられました。

岡田:人見知りなのか、撮影が始まった頃は「捨てられた子犬」のようにジッと座っていたから(笑)。でも、それを見た森ガキ監督の一言を受けて、少しずつ気持ちを吐露してくれるようになり、自然と縮まっていって。今では久々に会っても冗談を言い合えるほどになりました。

志尊:僕らが話し掛けることにも応えてくれたし、コミュニケーションが一方的ではないんですよ。撮影初日も、てちだけ空き時間が長かったので「ごめんね。待たせちゃって」と言ったら「とんでもないです。ぜんぜん構わないですから」と返してくれて。最終的にはてちがムードメーカーとして現場の空気を作ってくれたし、僕らが彼女の後ろからついていくような距離感になっていました。

■バディとして臨んだ岡田と志尊、孤独感を表現した平手

――3人の絆も感じられる本作ですが、それぞれ何を意識しながら撮影に臨んでいましたか?

岡田:僕にとっては、20代の頃を振り返ると念願のバディの先輩役だったんですよ。ずっと受け側の後輩を演じることが多かったので。これまで先輩に自由に芝居をされて「いつかその立ち位置に行ってやる」と思っていたので(笑)。だからこそ、淳くんの大変さを間近でかみ締めていましたが、上手くバランスを取ってくれたし、自分なりのペースで淳くんには甘えながら、ミステリアスなキャラクターと向き合えていました。

志尊:バランスという話であれば、僕の演じた三角は何かを“受け止める”ことが多い役だったんです。まーくんが演じた冷川は劇中でとっさに変な発言をするシーンもありますが、どこか観客の皆さんと同じ目線で受けなければと常に考えていました。また、全体的に言葉数の少ない作品だし、目線や限られたセリフの中で、彼らのバディとしての関係性をどう出すかは工夫して。時には迷いながらも、自分に「これでいいんだ」と言い聞かせながら演じていました。

平手:私の演じたエリカは劇中と原作の描かれ方が少し違う印象で、その差をどうしようかと森ガキ監督と相談していました。中でも「彼女の孤独感を常に出してほしい」と言われたのは、自分なりに強く意識していた部分でした。

■「まーくんとてちがずっと言い合いしているんですよ(笑)」

――それぞれの思いを抱えた撮影を経て、お互いの印象は変わりましたか?

岡田:淳くんは過去の出演作からも作品への愛や貫き方を感じていたし、心の中に熱いものを持っている人のままでした。てちは距離が近づけばしゃべってくれるけど、たまに人見知りに戻ると全然話さないときもあって。とはいえ、3人のときに見せる意外な一面もあると皆さんに知ってもらいたいです。

志尊:確かに、僕らの中で一番うるさい(笑)。一緒にいると、まーくんとてちがずっと言い合いしているんですよ。

平手:(笑)。

岡田:誰かほかの人がいれば違うんですけどね。普通の10代の子たちと変わらないというか。共演するまではそんなイメージを持っていなかったので意外でした。

――反対に平手さんは、岡田さん、志尊さんへの印象が変わった部分はありましたか?

平手:元々、お2人に対しては関わることのない遠い存在と思っていたので。テレビもあまり見ないですし、どういった人かという先入観もなかったからギャップはなかったです。

――志尊さんはいかがでしょう?

志尊:まーくんは楽観的な印象があったけど、撮影が始まってからはその内側に強い意思や熱量を持っているのが伝わってきました。ここぞという場面ではそれがにじみ出るのがすてきだし、楽観と熱さという対になるものでしっかりと自分を支えているんだなと。片や、てちはけなげで優しい子だし、母親のような立ち位置を持っているのも不思議で。相手の体調を気遣ったり、まーくんに対して「クランクアップおめでとう」と声を掛けたりしていたのも印象に残っています。

岡田:この作品ではない別作品に対してのねぎらいだったから驚いた(笑)。

志尊:その感覚を持っているのが、てちのかわいらしくてけなげな部分だから。でも、本人は恥ずかしくて出したがらない。

岡田:てちは、この場で話すんじゃないよと思ってるんでしょ?

平手:私には当たり前だと思っていたから(笑)。普通のことではなかったのがむしろビックリしてしまいました。

 インタビュー中も始終、取材へ臨んだ記者たちも絶えず笑みが浮かぶほど、和気あいあいとした空気で語り合ってくれた3人。心霊や呪いをテーマにした作品自体は、人間の本質的な怖さが透けて見えるような物語となっているが、スクリーン越しに、彼らの関係性もまた感じ取れるはずだ。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)

 映画『さんかく窓の外側は夜』は1月22日より全国公開。

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