白石聖、順調なキャリアの裏に葛藤と不安「仕事が嫌いになったらどうしよう」

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『白石聖ファースト写真集2016‐2020』(ワニブックス)白石聖インタビュー 20201009実施
白石聖  クランクイン!

 女優・白石聖、22歳。10日に最終回を迎え、SNS上でも多くの反響を集めた話題作『恐怖新聞』(東海テレビ・フジテレビ系)で連続ドラマ初主演を務めるなど、将来を有望視される若手女優の筆頭にも挙げられる。高校3年生当時から現在までの軌跡をたどった写真集『白石聖2016‐2020』(ワニブックス)も刊行されたが、順風満帆にみえる4年間のキャリアの裏では「今の仕事が嫌いになったらどうしよう」という、彼女なりの葛藤もあった。

■芸能界入りしてから「目標を立ててきたつもりはない」

 高校2年生の夏休み、スカウトをきっかけに芸能界入りをした白石。ファースト写真集『白石聖2016‐2020』は、彼女がドラマ『AKBラブナイト 恋工場』(テレビ朝日)で女優デビューを果たした高校3年生当時から現在までの姿を記録しており、東京、千葉、群馬、熊本、神奈川、福岡、台湾などさまざまな地で収められた成長記録が、200ページ超にわたり収録されている。

 取材当日。報道陣を前にした会見では「4年間にわたって撮っていただいているので、アルバムみたいな作品」と写真集についての感想を吐露していた白石。自身が一番お気に入りだという強い意思を感じさせるような目線の表紙をめくると、あどけない制服姿の彼女も目に飛び込んでくるが、当時について「すごく顔も幼いですし、顔つきが一目瞭然で変わったなと自分でも思います」と語っていた。

 4年に及ぶキャリアの過程では、700人参加のオーディションからヒロイン・葦月伊織役を射止めたドラマ『I’’s』(BSスカパー!・スカパー!オンデマンド)や、淡々とした表情で周囲の罪を問い詰めていく美少女の“怪演”で話題を集めた『絶対正義』(東海テレビ・フジテレビ系)への出演など、女優としての活躍が目立つが、これまでの歩みについて「初めは何も思い描いていなかった」と振り返る。

 「正直、芸能界へ入った当初から現在まで、目標を立ててきたつもりはないんです。むしろ周囲の方々に導いてもらった気持ちの方が強い気もして。時の流れに身を任せるまま来たつもりだし、ドラマの現場で知り合うスタッフの方など、これまでのご縁があり今に至っているような感情なので、充実感も味わっています」。

 8月期に放送されたドラマ『恐怖新聞』では、奇抜な演出もネットで広く話題を集めた作品の主人公・女子大生の小野田詩弦役で、連続ドラマに初主演。身近な場面で作品に対する反響も多く届いたというが、現在までに自分自身の変化もあったと話す。

 「仕事に対しての向き合い方として、一つの役柄に対する考え方も深まったような気もします。しっかり成長した感覚があるかといえば表現が難しい部分でもありますけど、芸能界へ入った当初は10代でしたし、当時は、将来に対する不安の方が大きかったのかと思っていて。その頃と比べて、目標についてはまだ迷いはありますが、自分なりに演技という打ち込むべき仕事の軸が見つかったのは大きかったと思います」。


■順風満帆だからこその葛藤「今の仕事が嫌いになったらどうしよう」

 女優業が目立つ白石だが、一方で、ラジオ番組『レコメン!』(文化放送/毎週月曜~木曜22時)内で火曜日に放送中の『白石聖のわたくしごとですが…』でラジオパーソナリティを務め、4月から通信カラオケDAM内で提供中のエンターテインメント情報コンテンツ「DAM CHANNEL」で17代目MCを担当するなど、活躍の幅を広げている。

 表からみると順風満帆にキャリアを歩んでいるようにみえるが、その背景では、彼女なりの不安もあるようだ。
 
 「環境には本当に恵まれていると思っています。初めて参加したオーディションもそのまま合格させていただいたり、それはそれでうれしかったことではあるんですけど、これからもしかしてくじけそうな瞬間がやってきたらと思うと不安もあります。

 何かのきっかけでもし『今の仕事が嫌いになったらどうしよう』と考えると、それこそ怖くて。そうなってしまえば将来がどうなるかと不安にもなるだろうし、どこかに楽しさがなければ、仕事を続けていく意味もなくなってしまうだろうと思っています」。

 昨年1月、ドラマ『I’’s』に関するインタビューで「昨年(2018年)8月に20歳になったので、これからは役の幅をどんどん広げて行きたい」と伝えていた白石。そこから約1年9ヵ月が経ち、手応えはあったのかも尋ねた。

 「昨年から今年にかけては、視聴者の方からのイメージを考えると理解に苦しむ役柄も多かったのかなとも思うんです。それこそ『I’’s』の伊織ちゃんはヒロインとして分かりやすかった気もしますが、例えば、『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ・日本テレビ系)で演じた佐島あずさ役であったり、物語の黒幕やサイコパスのようなイメージの役柄が続いていた気もします。

 そうした役柄にも難しい部分はありながら、振り切ってしまえば演じられるという手応えもあって。だから、役の幅を広げる意味では、ささいな日常を丁寧に演じ分けられるようにもなりたいです。ごく普通に生活している女の子をいかに魅力的にみせるかにもこだわりたいし、これまでも自分と役柄の経験をどこか重ねる瞬間もありましたが、素の部分を残しながら演じられる役柄にも挑戦してみたいです」。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)

 白石聖のファースト写真集『白石聖2016‐2020』(ワニブックス)は、発売中。

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