玉木宏 “俳優は必要なのか” コロナ禍で向き合った問いへの答え

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【日本テレビ】ドラマ『極主夫道』玉木宏インタビュー
ドラマ『極主夫道』玉木宏、インタビューカット  クランクイン!

 イケメン指揮者に、妻へ一途な愛を捧げる夫、復讐(ふくしゅう)に燃える双子など幅広い役柄を演じ、その度、視聴者を魅了してきた玉木宏。放送中の『極主夫道』(読売テレビ・日本テレビ系/毎週日曜22時30分)では、“元極道のスーパー専業主夫”というエキセントリックな役で、毎週視聴者の爆笑を誘っている玉木だが、緊急事態宣言の最中には「俳優は必要なのか」と真剣に向き合う瞬間があったという。

 本作は、おおのこうすけの仁義なきヒューマン任侠コメディ漫画(新潮社「くらげバンチ」連載中)をドラマ化。玉木が演じる龍は、極道時代“不死身の龍”の異名で恐れられたが足を洗い、美久(川口春奈)と結婚し、主夫業に専念。その外見やドスのきいた関西弁など言動は極道時代のものが抜けておらず、周りの人を畏怖させてしまうことも。

■ 今までにない強烈キャラ「怒鳴りすぎてのどがつぶれかけました(笑)」

 今までにない強烈なキャラクターを演じることに対して「構えないで臨んだ」という玉木。「頭で考えても、現場に行けば違うことがたくさんある。現場でその時の状況に応じて、全力で挑めば間違いないと思っています。最初は手探りでしたが、1ヵ月経ちペースがつかめてきました。龍は極道の時も真っすぐで、今もいたって真面目に彼なりの主夫道を歩んでいるだけ。ほかの登場人物が龍以上にキャラが濃かったりするので、そこで面白いやり取りが成立しているんです。何事にも全力なので、怒鳴りすぎてのどがつぶれかけました(笑)、ぶれずに真っ直ぐ演じていれば龍らしくなると思っています」。

 ただ原作の役柄ついては、原作のビジュアルやキャラクターに寄せるようにしているそう。「ファンの方の気持ちもすごく分かるので、キャラクターや絵がある以上、そこに近づけたくて。そうすることで、きっと面白いなと思ってもらえる人も増えるはず。原作を読んで感じたものを体現するようにしていますね」。

■ 繊細な役が多いけど「実は適当なんです」

 完璧に家事をこなす龍。普段、玉木自身も家事を行っているそうで中でも「料理はすごく好きだし、楽しい」とはにかむ。一時期は離れていたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の最中には、再びするようになったそう。「最近は食事制限中なので、同じようなメニューしか作っていなくて。ブロッコリーを茹でて味をつけずに食べたりしていますが、普段は手の込んだ物を作ることもあります。魚をさばいて刺身にして食べると、贅沢な気持ちになりますし、余った部位で出汁を取って楽しむことも。お魚はあますことなく使えるので好きですね。あとは、トレーニングを結構するので、ウェアとか自分で洗濯することも多いです」。

 一方、掃除は苦手だと吐露し、「キレイ好きなように見えて、実は適当なんです」と苦笑いする。「繊細な役を演じることが多かったので、そういう印象がつきがちなんですけど、性格が大雑把なので、昔から生活環境は散らかっていても何も気にならないです。好きな料理を作っても洗い物はしなかったり、洗濯も干しっぱなしでたたむことをしなかったり…」。

■ コロナ禍で向き合った“俳優は必要なのか?”

 コロナ禍によって、家事の時間のほかにも「自分自身と向きあう時間が増え、俳優が何なのかを考えた」と話す玉木。「前のドラマの撮影中、今のように撮影できる環境下に戻るのか想像しにくい時期があって。コロナのせいで大打撃を受けている方が本当にたくさんいらっしゃる中で、俳優は必要なのかを考えました」。

 結論が出たのかと問うと、「自粛中、映像作品をたくさん見ましたが、その時間はコロナのことを一瞬でも忘れられて。それがまさにエンタメの原点だと思いました」と感慨深い様子で口にし、「『極主夫道』はコメディ作品なので、この世界観にひたっていただいて、一瞬でも嫌なことを忘れて笑って頂けたらと思います」と笑顔で語った玉木。何かと憂鬱(ゆううつ)になりがちな日曜の夜、真っすぐな龍の奮闘する姿に元気をもらいたい。(取材・文:高山美穂 写真:高野広美)

 ドラマ『極主夫道』は、読売テレビ・日本テレビ系にて毎週日曜22時30分放送。

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