松下洸平、不安だったラブコメ初挑戦 自身の恋愛は「“好き”と“嫌われたくない”のせめぎ合い」

エンタメ
【日本テレビ】『#リモラブ~普通の恋は邪道~』松下洸平インタビュー 2020年9月29日撮影
松下洸平  クランクイン!

 今、最も目が離せない俳優の一人、松下洸平。NHK連続テレビ小説『スカーレット』でヒロインの夫・八郎を繊細かつ魅力的に演じて脚光を浴びてから、その勢いが止まらない。2009年から役者業を始め、舞台やミュージカル、ドラマ、映画とさまざまな作品で着実にキャリアを重ね、実力を磨いてきた松下が、波瑠主演の新ドラマ『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系/毎週水曜22時)ではラブコメディに初挑戦。コロナ禍の社会で、オンライン上で生まれる恋を描く本作。「日々、模索中」と語る松下の自身の恋愛、コロナ禍で意識した大切な人とのコミュニケーションのとり方とは?

◆最初は不安だった“ラブコメ初挑戦”

 『ホタルノヒカリ』『スカーレット』の水橋文美江が脚本を担当する本作は、面倒な恋愛を避けて悠々自適なおひとり様生活を送っていた産業医の美々(波瑠)が、「このままでは一生ひとりかも」と孤独と焦燥を感じ、不器用に恋を追い求める恋愛ドラマ。松下は、美々がオンラインゲーム上で恋をした、顔も名前も分からないが社内にいるらしい“恋の容疑者”の一人、青林風一役を演じる。

 松下はどの役を演じる時も台本に書かれていないバックボーンを決めるようにしているそうで、「青林は監督と衣装合わせの時に、岩手県出身ということになりました。山や海に囲まれたおおらかな環境で育った真っすぐで愛らしい存在」と明かす。

 波瑠演じるドSで完璧主義な美々をはじめ、間宮祥太朗、及川光博らが演じる“恋の容疑者”は皆、個性的なキャラクターばかり。「皆さんがすごく振り切って演じてらっしゃるので、その中で“普通”の青林をどう演じるのか、日々模索しています。青林はすごくピュアで、不器用な部分が持ち味。僕は舞台が多いので、いかに言葉をきれいに届けられるかを意識しちゃって、監督によく『上手にやらないで』と言われてしまい…。スラスラしゃべり過ぎないように意識していますね」。

 本格的なラブコメディは初挑戦になる。心境を問うと「やってみたかったのですが、ラブコメというものに出演できるとは思っていなかったので驚きました」と苦笑いし、「最初は不安でしたが、今はすごく楽しい」と目を輝かせる。ラブコメを見るのも好きだそうで、「一番好きな作品は映画『メリーに首ったけ』。非日常感があって日常を忘れられるし、クスっとした笑いに元気になれます」とはにかむ。


◆恋愛は「相手からの好意が分かれば、自分からいけます」

 青林は5ヵ月付き合う彼女といまだ手もつなげないキャラだが、松下自身の恋愛のスタンスを聞くと、「相手が僕のことをどう思っているのか分からない状況での恋愛はドキドキして、ものすごく探っちゃいます。僕はアピールしてるつもりでも相手に伝わってなく、手応えを感じないことが多くて。『好き』と『嫌われたくない』の気持ちが同居してせめぎ合うんです(笑)。

 でも、相手からの好意が分かれば、自分からいけますね(笑)。青林はピュア過ぎて、ここはもう少しズルしていいんだよと思うこともありますが、真っすぐな彼に学ぶ部分もあります」。

 劇中で美々はオンラインのゲーム上で顔も名前も分からない人物と会話し、恋に落ちていく。最近ではSNSやアプリがきっかけで生まれる恋愛も多いが、それに対して松下は「あまりゲームなどしないので僕はまだイメージが湧かない」と素直に明かしつつ、「恋愛まではいかなくても普通に友達になることはよくあることだと周りの人から聞きますし、これから一層増えていきそうですよね」と理解を示す。

◆コロナ禍で実感したコミュニケーションの大切さ

 また、コロナ禍によりオンライン上で人とコミュニケーションをとることも増えた。松下は「緊急事態宣言の時は無性に誰かとつながりたいという思いが強くなり、連絡をとっていなかった友人に連絡していました」と当時を回顧し、「以前は会えることが当たり前でしたが、今はそうじゃない。家族や友人など大切な人とは小まめに連絡を取り、会える時は会うようにしていて。目と目を見て話すと、きっと言葉や電話の何十倍も相手に届くと思う。相手のささいな変化も感じとれるし、なるべく会って話すことを大切にしています」と新しく生まれた価値観を打ち明ける。

 シンガーソングライターの一面ももつ松下。コロナは制作活動にも影響を与えたという。「お芝居は台本があるのでイメージを膨らますことができますが、音楽の場合は0から自分で生み出さないといけない。人とのコミュニケーションから得ていたものがありましたが、それが減った今、どうするのかが今後の課題。リモートもうまく活用しながら、人と積極的にコミュニケーションをとっていきたいです」。

◆今はいろいろな役を演じることが楽しい

 コロナ禍での撮影は、フェイスガード、消毒など、コロナ後を描いた物語同様、万全な対策のもとで敢行。ここでも新たな気付きがあった。「毎日、自分の体温を測ったことはなかったので、改めて自分の平熱が36.5℃だと知りました(笑)。今一番思うのは、働ける場所があることがとても幸せだということ。演じる場所があって、観てくださる方がいることは特別なことだと実感しましたし、そういう環境を作ってくださるスタッフさんには感謝しかないです」。

 「今はいろんな役を演じられるのが楽しい。自分ではない誰かの人生を演じることで、僕自身に返ってくることがたくさんある。八郎もそうでしたし、青林からもそう。3ヵ月後、どんな自分になっているかが楽しみです」と凛々しい表情で口にした松下。そんな彼の進化に期待しかないし、“ラブコメ”でも新たな一面を見せてくれるに違いない。(取材・文:高山美穂 写真:高野広美)

 水曜ドラマ『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』は、日本テレビ系にて10月14日より毎週水曜22時放送。

エンタメ最新記事一覧

特集

クランクイン紹介
スゴ得コンテンツ会員登録ボタン
クランクイン紹介
スゴ得コンテンツ会員登録ボタン
クランクイン紹介