小芝風花、乗り越えてきた悔しさは「全部今につながっている」

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小芝風花 TBS『書類を男にしただけで』インタビュー 20200916撮影
小芝風花  クランクイン!

 『トクサツガガガ』(NHK)、『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)、『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)と、近年女優として進境著しい活躍を見せる小芝風花。TBSドラマ初主演を務める新作では、男装の主人公に体当たりする。数々の作品で不器用ながらも真っすぐなヒロインを演じ、多くの共感を集めてきた小芝に、未知の領域のキャラクターを演じる思いを聞いた。

◆男性になった自分を見た感想は「少年感がすごい」

 主演を務めるドラマ『書類を男にしただけで』(TBS/10月11日14時)は、「男に生まれてみたかった」「こんなとき男だったら…?」と、女性の日常に散りばめられた理不尽さや悔しさを痛快に描く社会派ラブコメディ。小芝は、転職活動でうっかり、たまたま男として採用試験を突破し、大企業にエリートとして入社することになった主人公の女性・箕輪祐希を演じる。

 本作のオファーを聞いた時は、「私で大丈夫かな?」と不安に思ったそう。しかし、脚本を読んでみると「女性なら誰しもが共感できる内容で、『男だから』『女だから』ということは関係なく、自分のやりたいことや好きなことに真っすぐ向き合っていける、受け入れてくれる世の中になったらいいなという作品だと思いました」と前向きに臨めたという。

 男性となった自身のビジュアルには「少年感がすごい」と苦笑いするが、「バリバリ仕事ができる大人の男性感を出したかったのですが、そこはスタッフ・キャストの皆さんのお力をお借りして、男っぽくなったらいいなって」と笑う。

◆男性と女性の演じ分けは「意識せず自然体のまま」

 今回、男性ビジュアルの役と女性役の両方を担当するが、演じ分けはあまり意識していない。「祐希は性別のせいで差別されたり、大きな仕事を任せてもらえなかったりしていたのが、男性になった途端入社してすぐに大きな仕事を担当させてもらえたりする。本人は全く変わらず、人間性も仕事のやり方も何も変わっていないのに、男と女っていうだけで、周りの見方がこんなにも違うということを表現したいので、自然体のまま根本的には何も変えずにいたいです」。

◆乗り越えてきた悔しさは「全部今につながっている」

 演じる祐希は、職場で理不尽なセクハラやパワハラに遭いながらも耐えていたが、ついに爆発。その後、転職した先で思いがけない事態が展開する。「祐希は感情が爆発するまで、いろいろなことに耐えて、歯を食いしばって頑張ってきたんだろうなっていうのが分かる芯の強い女の子。頑固だったり、負けず嫌いなところが似ていますね。それに、自分の仕事が好きだっていうところが一番似ています」と明かす。

 小芝自身も、祐希のようにさまざまな悔しさをバネに前に進んできた。「オーディションをたくさん受けて、ク~ッて涙をのんだこともいっぱいあります。撮影中に、『俺が客だったら寝るわ! ちょっと考え直して!』 って言われて悩んだこともありました。でも、今になってみると、あの時の悔しかった気持ちが、全部今につながっているんだなって思います。その都度乗り越えて強くなってきている気がします」と振り返る。

◆男性に生まれ変わるなら「モテる男性になりたい」

 本作の魅力は、「社会派ラブコメディなので、楽しく見ていただけるところ」だという小芝。「女性がひょんなことから男として会社に入社し、仕事で天下を取るぞ!と奮闘する作品なのですが、女性はもちろん共感してくださると思いますが、“女性はそういうところで傷ついていたのか!”という新しい発見があったり、男性にも楽しんでいただける作品になっています。男性には男性ならではの悩みや生きづらさもあると思いますが、男だからとか女だからとかではなく、人間性や本質を見てくれる世の中になったら…そんな思いが伝わればいいなと思っています」。

 最後に、もし男性になるとしたら、どんな男性になりたいか尋ねると「モテる男性になりたい!」と即答。「来世イケメンに生まれ変われるとしたら、うんと女性に優しくしてモテモテになりたいんです。女だからこういうところにキュンとくるというポイントは分かるじゃないですか。そういうことを駆使してモテモテになりたいです。あ、でもそのためには女性の時の記憶を残したまま生まれ変わらないとダメですね…。難しい(笑)」。(取材・文:編集部 写真:高野広美)

 ドラマ『書類を男にしただけで』は、TBSにて10月11日14時放送(※一部地域を除く)。ほかParavi・TVerで配信予定。

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