山本美月、女優デビューから10年 30代を前に生じた“仕事観の変化”

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2020年9月18日撮影 舞台『獣道一直線!!!』山本美月インタビュー
山本美月  クランクイン!

 演劇界をけん引する生瀬勝久、池田成志、古田新太の3人が、“今、一番やりたい芝居を、自分たちの企画で上演したい!”との思いから結成したユニット“ねずみの三銃士”。その6年ぶり4回目の公演となる『獣道一直線!!!』に、女優の山本美月がヒロインとして参戦する。舞台は2度目の挑戦となる山本に、本作への思いや最近起きたという心境の変化について聞いた。

◆6年ぶり2回目の舞台 芸達者との共演に「稽古の恐怖の夢ばかり見ます」

 独身男性3人が次々と殺害される。3つの事件に関心を持ったドキュメンタリー作家が取材を続けると、ある1人の女性の存在が浮かび上がってくる。3つの事件を軸にブラックな笑いを交えながらも、どこか不気味で中毒性のあるストーリーが展開される。

 “ねずみの三銃士”発案のネタをベースに、宮藤官九郎が脚本を書き下ろし、演出には河原雅彦を迎えるなど、そうそうたる実力者が顔をそろえる本作。2度目の舞台出演となる山本は「6年ぶりの舞台となるのですが、初舞台では同世代の子も多く、そのチームがとても楽しかったので、いつかまた舞台をやりたいと思っていた」と語る。

 前作とは異なり、本作は限られたキャストで構成されるが、「皆さんキャリアがあるので、若干心細さがあります。やっぱり私が一番経験がなく、演出に時間がかかってしまうので、すごく必死。足を引っ張らないかが一番心配です」と心情を吐露。「舞台とかドキドキすることが決まると、失敗する夢を見たりするんです。(これまでは)映画や舞台の本番の恐怖の夢ばかり見てたんですけど、今回は稽古の恐怖。本番よりも稽古が怖くて怖くて。そんな夢ばかり見ました」。

◆“逃げてきた”ダンスにも挑戦

 今回山本は、宮藤が演じるドキュメンタリー作家の妻・かなえ役をはじめ、複数の役を担当するという。「(かなえは)過去にいろいろあってトラウマがあり、男性に嫌悪感を抱いているような役。その子を突き詰めるのが一番難しいです。笑えることをするということも今までなかったので、とっても難しい」と率直な思いを明かすが、“ねずみの三銃士”の3人や宮藤、河原、さらに本作のもう1人のヒロインを演じる池谷のぶえらに優しくアドバイスをもらうなど充実した稽古を重ねているようだ。

 劇中ではダンスパートもあるそうで、「ダンスと歌からは逃げて生きてきたので、やっぱり苦手なんだなって実感しています(苦笑)。リズム感がないので、古田さんにこうステップを踏むといいとか教えていただいています」。

◆女優デビューから10年 心境に変化が

 2011年にドラマデビューを果たした山本は、女優として10年目を迎えた。今年は『ランチ合コン探偵~恋とグルメと謎解きと~』(読売テレビ・日本テレビ系)で地上波連ドラ初主演、11月には書籍『魔法少女 山本美月』を出版、それを記念した展覧会の開催、さらには公式YouTubeチャンネルの開設と活躍の幅をさらに広げている。

 この10年を振り返ると「いろいろな作品に出させていただいたので、なんだかんだちゃんと働いたかな。昔思い描いていたのは、もうちょっとバリバリ仕事!という感じだったんですが、今はもうちょっとゆっくり仕事がしたいと考え方も変わりました。追い込みすぎるのはよくないですし、こなすことになるのは嫌なんですよね」と心境にも変化が。

◆2020年は「いろいろなことを考えた年」

 7月には29歳の誕生日を迎えたが、「10代の時も聞かれたのですが、20代だから何かやっておきたいということが全然なくて。自分の年をよく忘れるくらい、年齢のことは気にしていないんです。30代はもっと楽しいよとみんな言うので、楽しみです! 30代は大人に見られたい。ずっと“美月ちゃん”と呼ばれてきたので、30代は山本さんって呼ばれたいですね」と笑う。

 忙しくもいろいろと変化があり、充実した2020年は「すごくいろいろなことを考えた年になりました。自分が何をしているときが楽しくて、何をしているときがきついのか、自分の理想と本当に体が求めているものが分かりつつある1年だったかなと思います。今まで本当に詰め込んでやってきたので、もう少しゆっくりと自分のやりたいものを考えて、選んで、相談して、見極めながら、焦らず、人として健康に生きられるレベルで楽しんでやりたい」とこれからの目標を明かす山本。

 そんな1年の締めくくりとなる本作では、「やっぱり(舞台は)久しぶりだからだねーと思われないくらい、ちゃんと3人の世界観になじめたらいいなと思っています。宮藤さんの脚本がとても面白いですし、3人が生き生きとお芝居されている。楽しくて、でもちょっとゾッとする部分もあって、純粋に楽しめる作品になっているので、ぜひ幅広い方に見に来ていただきたいです」。(取材・文:編集部 写真:高野広美)

 PARCO劇場オープニング・シリーズ “ねずみの三銃士”第4回企画公演『獣道一直線!!!』は、東京・PARCO劇場にて10月6日~11月1日上演(入場制限緩和に伴い追加席発売中)。そのほか、長野、北海道、京都、福岡、高知、沖縄にて上演。

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