仲野太賀「見向きもされない時間」を乗り越え、たどり着いた“いま”

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ドラマ24『あのコの夢を見たんです。』
ドラマ24『あのコの夢を見たんです。』に主演する仲野太賀 (C)「あのコの夢を見たんです。」製作委員会

 南海キャンディーズの山里亮太が、中条あやみ、芳根京子、池田エライザら実在する女優やアイドルを“勝手に”妄想に巻き込んで紡いだ短編小説を実写化する連続ドラマ『あのコの夢を見たんです。』(テレビ東京系/毎週金曜24時12分)。豪華女優陣が“本人”役で各話のヒロインを演じる本作で、山里役を演じているのが『今日から俺は!!』(日本テレビ系)など話題作への出演が続く仲野太賀だ。民放連続ドラマ初主演となる仲野に意気込み、作品の見どころを聞いた。

◆山里亮太役は「ご本人とは切り離して」役作り

 喫茶店でネタ作りをしている山里が毎回、イラっとさせられる小さなトラブルに遭遇し、そこで“闇”に落ちることを防ぐために妄想の世界に逃げ込むという形で展開する本作。山里の妄想に“本人”として登場する各話のヒロインには、中条あやみ、芳根京子、森七菜、飯豊まりえ、大原櫻子、山本舞香、大友花恋、白石聖、鞘師里保、池田エライザと圧倒的な顔ぶれが並ぶ。

 この豪華女優陣を、いわばホスト役として迎え入れるのが仲野演じる山里で、仲野はおなじみの赤い眼鏡をかけて、多くの人々が知る人気お笑い芸人の山里亮太を演じている。もともと、ラジオを愛聴するなど山里が好きだったという仲野だが、演じる上では「モノマネをやってもただのコントになってしまう」と山里をコピーするのではなく「山里さんをモチーフにして役を演じるという感じで、ご本人とは切り離して役を作っていった」という。

 勇者や戦士を描くSFから日常を舞台にしたエピソードまで、各話の設定はさまざまだが、一番多いのは学園を舞台にした青春物語。「きっと山里さんが、学生時代にいろんなコンプレックスがあったのかなぁ…って(笑)。『なんでまた学生?』って新しい台本を開くたびに思ってました。僕ももう27歳なんで、学生服を毎回着るのも恥ずかしくて…ただ、学園ものをやることも今後、減っていくだろうからいい機会だなと」と笑って振り返る。

◆民放連ドラ初主演も気負いはなし

 民放連続ドラマ初主演となったが「『主演として何かをやろう』という意識はなかったし、それはどの作品でもずっと変わらない」と特別な気負いはなかった。とはいえ、彼を取り巻く環境は年を追うごとに着実に変化している。ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)のモンスターゆとり社員役で脚光を浴びたのが2016年。その後も『仰げば尊し』(TBS系)、『今日から俺は!!』などの話題作に出演する一方で、映画でもメジャー、インディーズ系を問わず数多くの作品に出演し、存在感を高めてきた。

 「見向きもされない時間が長かったので、少しずついろんな現場に行って、自分を知ってもらって…という連続が“いま”につながったんだと思うとありがたいし、こうやって責任の重い役を任せていただけるようになって、30代に向かう上で、より身を引き締めていかないといけないと思っています。残りの20代の中で何が残せるか? 慎重に大胆に考えていい30代を迎えたいし『30代になってからが楽しい』と言う先輩が多いので、それが正直、すごく楽しみです」。

◆仕事選びで大切にしている――「誰」と仕事をするか

 大切にしているのは「誰」と仕事をするかということ。今回も企画の面白さに加えて、大九明子、瀬田なつき、枝優花、松本花奈という、映画の世界でも注目を集めている才能あふれる女性監督たちとの仕事に「どんな作品になるのかというワクワクを感じた」と語る。

 いま、最も仕事をしてみたい人物として「北野武監督」と偉大な先輩映画人の名を挙げるが、一方で同世代の俳優たちにも特別な思いを抱いている。

 「いま、活躍している同世代って、10代の頃から知っている顔ぶれが多いんです。この仕事を辞めていく人も多い中で、現場で再会すると、それだけで『俺たち、まだやれてるんだね』という感慨深さがあります。上の世代はドラマで強烈な存在感を放っていた人たちという印象が強いけど、いまはテレビも昔と違うし、視聴者が選べるコンテンツの数も、求めるものも違う。そんな時代に生きる俳優として何を選び、演じていくのか? いろんな可能性を感じています」。(取材・文:黒豆直樹)

 ドラマ24『あのコの夢を見たんです。』はテレビ東京系にて10月2日より毎週金曜24時12分放送(テレビ大阪のみ、10月5日より毎週月曜24時12分放送)。※10月9日放送の第2話は、放送日時変更となる場合あり

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