浜辺美波、20歳に “清純派では収まらない”魅力でさらなる飛躍

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2020年7月撮影 浜辺美波
浜辺美波  クランクイン!

 今日8月29日に20歳の誕生日を迎えた女優・浜辺美波。この夏は現在公開&放送中の映画『思い、思われ、ふり、ふられ』、連続ドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系/毎週水曜22時)で主演を務め、これまでとは違う新たな一面を見せている――。

 2011年に開催された「第7回東宝シンデレラオーディション」でニュージェネレーション賞を受賞し、芸能界入りした浜辺。デビューと同時に映画やドラマへの出演を重ね、2016年に放送された『咲‐Saki‐』(MBS・TBS系)でドラマ初主演を飾る。当時から、その美少女ぶりは話題になっていたが、最初に“浜辺美波”という名を世に大きく知らしめたのは、2017年に公開された映画『君の膵臓をたべたい』だろう。

 本作で浜辺は、余命いくばくもないという秘密を抱えながら、クラスの憧れの存在として明るく振る舞う明暗入り混じったヒロイン・桜良を好演。映画は興収35億円を超える大ヒットを記録し、浜辺も数多くの映画賞で新人賞を受賞した。

 清楚なルックスと声質の柔らかさなど、いわゆる正統派美少女という印象があった浜辺にとって桜良という役は、ある意味パブリックイメージから大きく離れることがない役であり、そのままこの路線でいくかと思われたが、『君の膵臓をたべたい』に続き、ヒロインを務めた映画『センセイ君主』では、原作コミックさながら、物まねや変顔を連発するなど、コメディエンヌとしての勘の良さを見せつけた。本人自身も、スクリーンに自分がどう映るかは「まったく気にしなかった」と潔さも見せた。

 どちらの作品も月川翔監督がメガホンをとっているが、リハーサルと本番でガラリと演技を変えてくる浜辺を「感覚の人かもしれない」と表現。その後の作品で浜辺と作品を共にした人も、現場での臨機応変さを絶賛していたように、天才肌の女優という声も聞かれる。

 さらに連続ドラマ、映画化された『賭ケグルイ』シリーズでは、普段は黒髪で清楚、言葉遣いも丁寧な女子高生だが、ギャンブルになると「賭け狂いましょう」と人格がひょう変する主人公・蛇喰夢子を怪演。ドラマでは、自身が主導権を握り、相手を翻ろうしていくキャラだったが、映画では相手に攻めさせ、良いところをごっそりと持っていく懐の深い芝居を見せ、改めて多彩さを実感させられた。『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)では空気の読めない新人パティシエ、『ピュア! ~一日アイドル署長の事件簿~』(NHK)でもすっとぼけたキャラと、作品ごとに七変化する姿は、芝居を楽しんでいるようだった。

■“清楚なだけではない”役柄で見せる演技力

 清楚、コミカル、狂演、そして天然と、10代にしてどんな役でも手の内に入れてしまう演技力は、製作陣から高い評価を受け、作品は途切れることなく続く。

 そして現在公開中の映画『思い、思われ、ふり、ふられ』では、北村匠海と初めてのキスシーンも披露。作品の七夕祭りイベントでは「自分からのキスじゃなくてよかったな」と話しているなど、青春物語の中で、爽やかで切ないシーンだった。

 続く連続ドラマ『私たちはどうかしている』でも、浜辺はキスシーンを見せている。しかし、本作の相手は心から愛する人ではなく、自身の母親の人生を転落させた因縁を作った相手とのキスだ。まさに清濁入り混じった感情の中で見せた芝居は、さらにギアを一段上げた印象を受けた。

 ドラマ放送中に浜辺は20歳を迎えた。前述したように、10代ですでにさまざまなキャラクターに扮し、喜怒哀楽の感情を思う存分発揮していたが、ここに来て清濁というベクトルでもふり幅を持たせるような片鱗もうかがえた。“濁”というとあまり良いイメージを持たないかもしれないが、浜辺ほどのビジュアル的清廉さを持つ若手女優が、濁りまで見せられれば、まさに鬼に金棒。20代がますます楽しみになってきた。(文:磯部正和)

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