亀梨和也、デビュー当時はゾッとするくらい怖いもの知らず 今は 「不安を感じている」

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映画『事故物件 恐い間取り』
映画『事故物件 恐い間取り』売れない芸人役で主演する亀梨和也 (C)2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会

 人気グループKAT‐TUNのメンバーとして活躍を続ける亀梨和也だが、俳優としてのデビューはその活動より古く、1999年から。すでに20年以上のキャリアを誇る。そんな亀梨が、「事故物件住みます芸人」として知られる松原タニシのノンフィクション原作を、『リング』『スマホを落としただけなのに』の中田秀夫監督が映画化したホラー『事故物件 恐い間取り』に主演。どんな仕事でも、以前より「不安を感じている」という亀梨の現在の心境を聞いた。

◆デビュー当時はゾッとするくらい怖いもの知らずだった

 本作では関西弁で売れない芸人役に挑んだ亀梨だが、その毎日は、歌手として俳優としてタレントとして、挑戦の連続に違いない。時には何万人というファンを前にパフォーマンスもする。幾度も不安やプレッシャーにも襲われてきたはずだが、どう立ち向かい、乗り越えてきたのだろう。

 「乗り越えたというか、今のほうが毎日不安です」と明かす亀梨。「デビュー前後は、不安も感じないスピードで進んできました。今振り返ってみると、自分でもゾッとするくらいの怖いもの知らずで。不安を持っていた状態からのスタートだったなら、それを乗り越えて自分を作り上げたという感覚もあるかもしれません。でも僕は、走り出しに、それが全くなかった。だから、逆に今、不安を覚えるようになったという意識のほうが大きいんです」。

◆「不安を覚える。そこまで“来た”感じ」

 それも、より自分の仕事への、そしてお客さんへの思いが強くなっているからに違いない。

 「10代の頃は、コンサートの本番直前まで疲れて寝ていて、『10分前です』と言われて、『はい!』と出て行ってそのままパフォーマンスできていた。でも今は、それこそ前日から気持ちを作ったり、本番の1時間半前くらいから準備をして挑んでいます。そうした境地になったというか。逆にやっとそこまで“来た”感じ。『俺、さっきまで5万人の前に立っていたのか』と思うと、すごいことだなと思いますよ。立っているときは感じないんですけどね。どんなお仕事に関してもそうです。プレッシャーに打ち勝てる自分になったのではなく、同じ作業でも、年々、不安を感じるようになりました」という亀梨。

 そして本作を「ホラーって、コンサートや舞台に一番近いんだなと感じました。お客さんの目線や温度感をすごく大事にする。もちろん他の作品も意識はしますが、ホラーはよりお客さんのことを考えている。ヤマメの部屋のカーテンひとつにしても、そこにヤマメが住んでいるということより、『このカーテンもうちょっと開いていたほうが怖いよね』、といった感じ」と思い返す。「ホラーって、こんなにお客さんの反応を意識しながら演じるジャンルなんだなと。これこそエンタメなんだなと思いましたね」と語った亀梨。本作では、“挑戦だった”関西弁での芸人役に打ち勝った姿を見せる。

◆先輩に「YOU、事故物件に住んでみなよ」と言われたら?

 亀梨演じる主人公のヤマメは、売れるためのネタ作りに事故物件に住み始める若手芸人。そして怪奇現象に遭遇していくワケだが、そもそも幽霊やオバケといった存在を、亀梨は「信じますよ。絶対いるでしょ」と断言。「もともとそう思っています。生霊とか人の思い、念といったものもあると思っています。言霊も信じるし。だから人の悪口とかマイナスなことは口にせずに、起きてほしいプラスのことを口にするようにしています」と続ける。

 幽霊やオバケの存在への疑問はなかったが、とはいえ実生活でヤマメのような体験を望んではいない。でももし、先輩に「YOU、事故物件に住んでみなよ」と言われたら?

 「僕が歌って踊ってどう頑張っても成果が出ずに、それでも先輩が『どうにかこの子を』と思ってくれて、(売り出すために)『事故物件に』と言われたら…」。しばし考えた亀梨だが、「ジャニーズに入って、もしそうしたプロデュースでのスタートになるなら、潔く辞めるかもしれない。『僕はそのためにジャニーズに入ったわけじゃない』と、伝えていたかもしれないですね(笑)」。(取材・文:望月ふみ)

 映画『事故物件 恐い間取り』は8月28日より全国公開。

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