アンジュルム・船木結、2回の卒業延期でも前向きに「伝説になったかな」 <インタビュー前編>

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アンジュルム・船木結
アンジュルム・船木結

 ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)のアイドルグループ・アンジュルムからの卒業を発表している船木結。歌声の器用さとキレのある力強いダンス、大阪出身者ならではの軽快なトーク力の三拍子が際立つメンバーだ。自身最後の参加シングル「限りあるMoment/ミラー・ミラー」のリリースを控える今、「卒業していった先輩方が『ラストシングルになります』と言っていたのが自分の番になったのか…」と思いを巡らせる。

■コロナ禍で卒業しても「何もできない」と感じていた

 昨年10月に今年3月でハロプロから卒業し、芸能活動を休止すると発表していた船木。しかし、同月22日に行われた無観客ライブをもって卒業した先輩メンバー・室田瑞希に門出を譲ったため、その後、自身の卒業公演を6月に開催する予定だった。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、ライブをはじめ活動が満足に行えなくなったことからグループからの卒業公演が延期。日程はいまだ白紙となっている。二度も卒業が延期したメンバーはアイドル界を俯瞰(ふかん)してもまれだが、本人は「歴史を振り返っても私以外誰もいないんじゃないかと思います」と前を向く。

 「コロナの影響で活動ができなかったのは、やはり悔しさもありました。アンジュルムは2月からの春ツアー(「アンジュルム ライブツアー 2020冬春 ROCK ON! LOCK ON!」)が途中から中止になり、4月から行う予定だったホールコンサートの衣装やセットリストもだいぶ凝っていたし、ライブができなくなったことに対しては私も含めてメンバーもみんな『残念だね』と話していました。

 ただ、こればかりは予測できないじゃないですか。だから、卒業が二度も延期したことについてはそう悲観しているわけでもないです。もしハロプロの教科書を作るなら、確実に私の写真が載るほど伝説になったかなと思っていて(笑)。世界的に大きな動きをしづらい中では、卒業したとしても『何もできない』と感じていました」。

■自粛期間中に新たな挑戦

 先述した室田の卒業公演を含む3月20日から22日にかけて行われた「Hello! Project ひなフェス2020」では、ハロプロのグループが一同に介して生中継の無観客ライブに臨んだ。観客を前にした従来の形式とは異なる公演は「ふだんの何倍もカメラ目線を意識していました」と振り返る。

 「お客さんが誰もいない会場でのパフォーマンスは、自分たちにとって異例中の異例みたいな感覚でした。場を盛り上げるといっても、お客さんがいる現場とはその意味合いも違いましたね。ほかのグループやメンバーが歌って踊っているときも舞台袖から声援を送ってみたり、みんなが一丸となって盛り上げ役に徹していました。

 実際のパフォーマンスではテレビやモニター越しに見てくださっていた方と、とにかく目が合えばいいなと思って。たぶん、通常の会場に設置されたスクリーン越しだと違和感をおぼえるほど、目線が合いすぎていたんじゃないかなと思います(笑)」。

 一方で、自粛期間中はYouTubeでのオリジナルコンテンツアップに注力していたグループ。自身も「動画を編集できるようになり、インスタライブで歌ったオリジナル曲で“お家MV”を作ったりしていました」と答えた船木は、新たな習慣も身に付いたと明かす。

 「ライブができないぶんSNSを充実させたくて、ブログを毎日更新するようになったんです。自粛期間までは、まあ、謙虚というかおしとやかな性格だったので(笑)。量より質で1回ごとの更新に力を込めていたんですけど、いろいろな方に見てもらおうと毎日更新するようになってからは、考えを自分なりにまとめるクセもつきました」。

 全国的な緊急事態宣言が解除された直後、5月10日には18歳の誕生日を迎えた。同月12日にグループのYouTube公式チャンネルにアップされた動画「アンジュルム【船木結】バースデーサプライズ!」では、リモート環境でメンバーから祝福される船木の様子が映っていたが、突然のサプライズには「まんまとダマされました」とはにかみながら答える。

 「初めは、同期メンバーの川村文乃ちゃんから『ファンのみなさんに向けて動画を撮ろうよ』と誘われていたんです。私も二つ返事で『オッケー』と答えていたんですけど、全員とグループ通話をつなげてみたらみんなの映像の背景が私の画像で埋め尽くされていて(笑)。なかなか会えなかったので、遠い場所にいてもつながれるツールがあって本当によかったなと思いました」。

■ラストシングルでも、卒業は「実感がまだない」

 8月26日にリリースされるアンジュルムの最新シングルは、船木にとってアイドルとして最後の参加作品となる。レコーディング当時は「いつもどおりで実感がわかなかった」と話しながら、リリースが近づいた現在の心境を明かす。

 「ブースで歌を収録した当時、ディレクターさんが『これが最後なんだよね』とポツリとつぶやいていたのは覚えています。でも、メンバーはふだんのままで、どこかフワッとしていたような気もして。不思議なんですよ。実感がまだないのが正直なところで、卒業していった先輩方が『ラストシングルになります』と言っていたのが、自分の番になったのかと思うものの、卒業コンサートの予定も立っていないので『いつやねん。それ言うの!』と思っているのが本音です(笑)」。

 昨年12月に中西香菜、そして今年3月に室田瑞希が卒業し、8人体制となってからの初めてのシングルに「自分自身の最後ではありながら、アンジュルムとしては始まりを感じさせてくれる」と印象を語る船木。

 「自分たちの意気込みもやはり異なりました。1曲目の『限りあるMoment』はアンジュルムならではの戦闘態勢をかもし出す力強い曲で、MVの炎をバックに踊る自分たちの姿が、アベンジャーズのように『カッコいいな』と思いました。

 もう1つの曲『ミラー・ミラー』は、アップテンポな曲調だけど、あまのじゃくな部分であったり女の子の心の揺らぎがにじみつつも、軽快に踊るギャップが面白い曲ですね。曲名に『ミラー』とあるとおり、左右4人ずつに分かれたメンバーの対称的なフォーメーションも特徴的で、1曲の中で左右対称の振り付けを覚えなければいけないのが脳トレみたいで苦労したんですけど、私たちのクールさを味わってもらえるはずです」とラストシングルの見どころをアピールした。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)

 アンジュルムの最新シングル「限りあるMoment/ミラー・ミラー」は、8月26日発売。船木結インタビュー後編は8月25日公開予定。

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