『ブラック・イズ・キング』ビヨンセの“圧倒的な表現力”と“黒人としての誇り”に心が震える!

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『ブラック・イズ・キング』
『ブラック・イズ・キング』ディズニープラスで配信中  Beyonce from“Black Is King”photo by Travis Matthews

 第24回グラミー賞に輝いた、ビヨンセが脚本・監督・製作総指揮を務めたビジュアル・アルバム『ブラック・イズ・キング』が、ディズニー公式動画サービス「Disney+(ディズニープラス)」で配信中だ。“若き王が自分自身を発見する旅”という映画『ライオン・キング』に通じるストーリーを、ビヨンセのパワフルなパフォーマンスとともにつづる本作。そこから浮かび上がるのは、黒人たちの歴史と誇り。ビヨンセのディーバとしてのすごみに震える、圧巻の86分となっている。

■圧巻のパフォーマンス&センスあふれるファッションにシビれる!

 本作は、ビヨンセが昨年リリースしたアルバム『ライオン・キング:ザ・ギフト』の音楽をベースに、アルバムに関わったアーティストたちやスペシャルゲストも参加し、黒人の歴史、体験を世界に届ける長編作。本来の自分自身を追い求める現代の若者たちに、『ライオン・キング』の教えをビヨンセが伝えるもので、多様性豊かなキャストとスタッフたちと1年の歳月をかけて製作された。

 スタートは、ある若き王の誕生。成長する過程で痛みを経験しながらも、先祖の導きにより運命と向き合い、愛を知り、王座を取り戻すのに必要な資質を身につけていく。壮大なストーリーの幕開けは、純白のドレスに身を包み、赤ん坊を胸に抱いたビヨンセの姿。慈愛に満ちた表情でバラード『Bigger』を歌う彼女は聖母のように美しく、冒頭から見る者の心を奪う。

 かと思えば、続いて歌う『Find Your Way Back』では、キレキレのダンスがお目見え。そしてヒョウ柄の大胆なドレスを翻したパフォーマンスを見せるのが、夫のジェイ・Zも参加した1曲『Mood 4 Eva』。さらに『Brown Skin Girl』では、ナオミ・キャンベルやルピタ・ニョンゴ、ビヨンセ自身の娘であるブルー・アイビー・カーターも一緒になって、輝く笑顔と、うっとりするようなゴージャスなドレス姿を披露する。誇り高く「私たちは美しい」と歌い上げるビヨンセは最高にクールで、黒人讃歌であり、女性讃歌でもある1曲は、あらゆる人々を感動させるはずだ。

■ビヨンセが“クイーン”である理由

 楽曲ごとのビジュアル、パフォーマンスがすばらしいのはもちろんのこと、本作の最大の見どころは、ストーリーテラーとしてのビヨンセのすごみを実感できることだ。裏切りや迷いを経験しながら光を探していく王。彼が理解を深めていく「すべての生き物は繊細なバランスで存在し、みんながつながって命の環を作っている」というメッセージはすべて、迫害を受けてきた黒人が誇りを手にしていく歴史と重なる。ビヨンセは時には涙をこぼしながら、アイデンティティと愛、平等を驚くほどの表現力で示し、黒人たちの魂を称える美しいラストへと視聴者を誘うのだ。

 今年5月には白人警官による黒人殺害事件をきっかけに「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」と呼ばれる抗議運動が広がったが、ビヨンセの届けようとするメッセージは、BLMが訴える黒人の価値観ともリンク。パフォーマンスが期せずして時代を映し出してしまうことも、ビヨンセが稀代のディーバであり、クイーンと呼ばれるにふさわしい人物であることを証明している。

 共同監督を務めたクワィシー・フォージョーは「ビヨンセはアーティストだから、彼女の仕事の中に彼女のハートを見ることができる。彼女が、どれほどセルフ・アイデンティティ(自己認識)について情熱を持っているかを見ることができた。それが映画に反映されたんだ」とコメント。「彼女がこのプロジェクトの先頭に立っている時に、彼女の下で働くことは、いつもとても魅力的なんだ」と喜びを語っている。『ブラック・イズ・キング』で、ビヨンセの情熱をたっぷりと感じてほしい。

 『ブラック・イズ・キング』は、「ディズニープラス」で配信中。

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