山崎賢人&松岡茉優『劇場』世代ごとに刺さるオススメポイント

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映画『劇場』
映画『劇場』場面写真 (C)2020 「劇場」製作委員会

 俳優の山崎賢人が主演を務め、女優の松岡茉優と共演する映画『劇場』。現在公式サイトでは“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのセントチヒロ・チッチ、銀杏BOYZの峯田和伸、演出家・映画監督の本広克行、政治学者の姜尚中など、幅広い層の著名人から寄せられたコメントが公開されている。本作の何が多種多様な彼らを引き付けたのか。今回は、各世代に刺さるオススメポイントをまとめてみた。

 作家・又吉直樹が、芥川賞受賞作品となった『火花』より前に書き始めていた、作家の原点とも言える恋愛小説を映画化した本作。劇作家を目指す主人公・永田(山崎)と、彼に恋をして必死に支えようとする沙希(松岡)の、生涯忘れることができない恋を描く。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『ナラタージュ』(17)など、時代ごとに新たな恋愛映画のマスターピースを贈り続けてきた行定勲監督がメガホンを取った。

◆10代へのオススメポイント:山﨑賢人が放つアウトローなビジュアルと空気感

 先日続編の製作発表もあった『キングダム』など、日本を代表するエンターテインメント大作で主演を務める山崎だが、本作で演じる永田は、無精ひげで目が見えないほどの長い髪を無造作に垂らし、精神的にも波が激しめでどこかアウトロー感が漂っている。これまでの山崎のキャリアにはなかったキャラクターなのだが、これが恐ろしいくらいにバッチリはまっている! 山崎の危うい魅力に酔いしれつつ、彼と松岡演じる沙希との恋愛ドラマを楽しんで欲しい。

◆20代へのオススメポイント:映画を見ながら自己分析

 永田は演劇をやるために、沙希は進学のために東京に来るのだが、10代後半~20代といえば、進学や就職で多くの人が地元を離れる時期。加えて漠然と自分自身や将来について考える時期でもあるが、中々自分のことを考えるのは難しい…。しかし、同年代の永田や沙希がスクリーン上で自分たちと同じようにあがいたりもがいたりする姿を見れば、客観的に自分自身の姿を捉えられる。この映画が最もストレートに入ってくるのが20代だ。

◆30代へのオススメポイント:自分の成長具合を図れるリトマス試験紙

 劇中に出てくるほとんどのキャラクターは永田と同世代なので、30代は彼らより少し大人。永田は演劇で生きていきたいのに上手くいかず、献身的に尽くしてくれる彼女に対してはぞんざいな態度を取ってしまう。彼の姿を観ながら、「あんな時代あったな」と現在の自分の成長した部分を確かめられる=物語を程よい距離感で観ることが出来る30代こそ、実は最も本作を楽しめる世代なのかもしれない。

◆40代以上へのオススメポイント:若者特有の焦燥感と強烈なパワー

 痛くて苦しくてかっこ悪くて、何者にもなれずにのたうち回っている。今だったら間違っている部分が分かるけど、同時に恐ろしく真っすぐでもあって、それは今の自分に欠けているものでもある…。スクリーンからほとばしる若さゆえの有り余る強烈なエネルギーは、人生後半戦の糧になるに違いない。

 なりたい姿ややりたい事がはっきりとあるにも関わらず、うまくできない。劇中の永田の言動は非常に不器用で、首をかしげたくなる部分もあるのだが、誰しも自分自身が重なって理解できる部分があるのではないだろうか。今の時代、今の年齢でしか楽しめない『劇場』をぜひほしい。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

 映画『劇場』は7月17日より全国公開、Amazon Prime Videoにて独占配信。

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