『ひとよ』大女優・田中裕子の名演に注目 佐藤健「理屈じゃなく鳥肌が立ちました」

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映画『ひとよ』
映画『ひとよ』田中裕子の場面写真 (C)2019「ひとよ」製作委員会

 俳優の佐藤健が主演を務め、鈴木亮平、松岡茉優を共演に迎える白石和彌監督最新作『ひとよ』。劇中で佐藤、鈴木、松岡の母親役を務める、ベテラン女優の田中裕子の凄みのある演技が大きな注目を集めている。

 本作は、劇作家・桑原裕子率いる劇団KAKUTAの同名の舞台作品の映画化。ある事件をきっかけに離散した一家が、15年後に再会し、絆を取り戻そうとする姿を描く。主演の佐藤のきょうだい役を鈴木と松岡、母親役を田中が務めるほか、佐々木蔵之介、音尾琢真、MEGUMIが脇を固める。

 どしゃぶりの雨降る夜、タクシー会社を営む稲村家の母・こはる(田中)は、愛した夫をあやめた。それが最愛の子どもたちの幸せと信じて。その日から家族は心の傷を抱えたまま別々の人生を歩んできた。東京でフリーライターとして働く次男・雄二(佐藤)。町の電気店に勤務する長男・大樹(鈴木)。美容師の夢を諦めてスナックで働く末っ子の妹・園子(松岡)。そんな3兄妹のもとに、15年ぶりに母・こはるが帰ってくる。

 白石監督は本作の映画化にあたり、こはる役にまず田中の出演を熱望。決まらなければ、映画の企画自体を中止にしようと考えていたほど、熱烈ラブコールでのキャスティングだったことを明かす。また、9月に開催されたジャパンプレミアでは、雄二役の佐藤が、帰ってきたこはると雄二が初めて2人きりで対峙するシーンについて「芝居で目が合った時、理屈じゃなく鳥肌が立ちました」と告白。田中の圧倒的な凄みをにじませる演技を振り返った。

 いち早く作品を鑑賞した業界関係者も、久々にメインキャストとしてスクリーンに登場した田中の演技を絶賛。映画ライターの新谷里映は、「田中裕子の演じるこはるの愛に終始つつまれているような感覚だった。これが守るということなのか、これが愛なのかと、見えないはずの感情がはっきりと目に映る──圧倒的な演技を目撃した」とコメントを寄せている。

 こはるに対し、どうしても彼女を許すことが出来なかった雄二や、母を慕うが故に素直に接することが出来ない大樹、兄妹で唯一母の帰りを心待ちにしていた園子。そして三者三様の心持ちで接してくる我が子を、大きな愛情で包み込むこはる。紫綬褒章受賞歴を持ち、昭和時代にブームを巻き起こした朝の連続テレビ小説『おしん』の再放送をきっかけに、現在改めて熱い注目を浴びている大女優・田中の名演に期待が集まる。

 映画『ひとよ』は11月8日より全国公開。

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