戸田恵梨香、“朝ドラ”挑戦の理由「どんな変化が起きるのか知りたい」

エンタメ
20190929戸田恵梨香インタビュー
『スカーレット』でヒロインを務める戸田恵梨香  クランクイン!

 9月30日から放送がスタートする連続テレビ小説101作目の『スカーレット』。本作でヒロイン・川原喜美子を演じるのが、女優の戸田恵梨香だ。これまで数々の映画やテレビドラマなど一線級で活躍してきたなか挑んだ朝ドラヒロイン。そこには戸田なりの思いがあったという。

 戸田が演じる喜美子は、9歳のときに移り住んだ滋賀県・信楽で、信楽焼に魅了され、男性ばかりの陶芸の世界で、女性陶芸家の草分けとして歩み始める女性だ。クランクイン前には、約3ヵ月間の陶芸の訓練をした。訓練前には、陶芸の世界に女性が少ないことに対して「なぜなんだろう」という疑問があったという戸田だが、実際稽古をすると、その理由が分かったという。「指導していただいた先生が煉(ね)られていた土の硬さだと、(自分は)力がなくて全然煉ることができない。本当に体力仕事だし、男の世界だなと…。喜美子が陶芸家としてやっていこうと決めた勇気や決断力に覚悟を感じました」。

 戸田自身も体力作りに励んだ。「私は太りづらい体質なので、病院でしっかり調べてもらい、運動をしながら、お腹がムカムカするぐらい食べ続けるなど、食生活も変えました。週2でジムに通い、陶芸の稽古もやりました」と外見的な準備にも余念がなかったという。 

 このインタビューが行われたときには、撮影開始からすでに5ヵ月が経っていたが「普通の連続ドラマだと撮影期間はおおむね3ヵ月ぐらいなのですが、これまでの5ヵ月間は、あっという間で『長いな』と感じたことは一度もないです。すごく充実した日々ですね」と感想を述べると、体力的にも「まったく問題なく元気にやっています」と笑顔を見せる。

 続けて戸田は「劇中で喜美子は、いろいろな人との出会いと別れを経験しますが、私自身もスタッフさんをはじめとした、たくさんの人とのコミュニケーションが楽しくて、すごく支え合いながら撮影ができています。もちろん膨大なセリフの量に追い詰められる瞬間もありますが、共演者やスタッフさんの顔を思い出すと頑張れるんです。人の力ってすごいなと日々感じています」と人とのつながりがモチベーションになっていることを明かした。

 5ヵ月間喜美子を演じ「底なしの愛情の深さで、周囲を笑顔にする姿は見習いたい」と温かい人柄に魅了されているといい、「一方で、自分の答えが出るまでは徹底的に追求し妥協しない」という強さにも魅力を感じているという。

 喜美子の妥協しない姿勢は、作品にストイックに向き合う戸田と共通する部分が多いのではないだろうか。「これまでの私のキャリアのなかで、10ヵ月間も同じ女性を演じた経験はありませんでした。このお仕事のお話をいただいたとき、しっかりと一人の女性を演じ切れたとき、自分にどんな変化が起きるのか、それが知りたかったのでやろうと思ったんです」。

 撮影はいま、折り返し地点に差し掛かっている。「これまで私は、作品の場数を踏むことによって実力がつくと思っていたんです。でも“朝ドラ”の話をいただいたとき、少し考え方が変わりました。場数を踏むことも大切かもしれませんが、一つの役にじっくりと長い期間向き合うことで、またこれまでと違った質の成長が得られるのではと思ったんです。撮影前は、もしかしたら自分には合わないかもしれないという思いもありましたが、いまのところ、合わないと思ったことは1秒もないです(笑)」。

 これから半年間、喜美子と共に戸田はどんなことを発見し、成長を遂げるのだろうか。そんなことを思いながら『スカーレット』を楽しみたい。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)

 NHK連続テレビ小説『スカーレット』は9月30日スタート。NHK総合にて毎週月〜土8時放送。

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