小野塚勇人、「熟成ワインにように、深い魅力のある俳優になりたい」

映画
『東京ワイン会ピープル』小野塚勇人
『東京ワイン会ピープル』に出演した小野塚勇人にインタビュー  クランクイン!

 劇団EXILEのメンバーであり、『仮面ライダーエグゼイド』の仮面ライダーレーザー役などで知られる小野塚勇人が、漫画『神の雫』の原作者・樹林伸の小説を、乃木坂46の松村沙友理主演で映画化した『東京ワイン会ピープル』に出演。主人公の桜木紫野が出会う、ワイン通の若き実業家・織田一志を演じた小野塚に、本作で知ったワインの魅力や、ワインにかけて、「役者として熟成していくこと」への思いを聞いた。

 織田は、ワイン会のメンバーから"師匠"と呼ばれるほどのワイン通。序盤には、織田がワインを開ける"抜栓"をスマートに披露する場面もある。 

 「僕自身は、これまでワインにはあまり触れたことがなかったんです。なので、ワインソムリエの方に、いろいろと教えていただきましたし、実際のワイン会に参加させていただいて、30本くらいコルクを抜く練習をしました。そのあとも、劇中で使っているソムリエナイフを貸していただいて、ずっと触れて練習をしてから撮影に臨みました」。

 ヒロインの紫野だけでなく、観客もワインの世界へと導いていく織田だが、決して気取った男ではない。

 「気持ちのいい男だと思います。純粋で真摯で、情熱もある。ワインが本当に好きで、ワインの良さや美味しさを、みんなで分け合って飲むことが好き。みんなと美味しいワインが飲みたい、ただそれだけなんです。劇中では詳しく描かれませんが、仕事に対しての姿勢も、きっと同じだろうと思いました。モテるでしょうね。嫌味がなくて、真摯で優しくて、仕事でもやり手でお金もある」と織田について語ると、「僕とは……。全部が共通点かな(笑)」と笑わせながら、「でも、好きなものに対してのめり込む姿勢は、本当に共感できます」と話した。

 また、熟成ものにも価値の出るワインにちなんで、キャリアを重ねていくことについて訊ねると、次の答えが返ってきた。

 「人生って人によって違うから、バーンとブレイクする人もいるだろうし、だんだんと魅力を深めていく人もいる。もちろんブレイクできれば嬉しいですけど、それには自分の努力にプラスして、運だったり世の中の流れといったものが必要。それに僕は生粋のスーパースターといった人たちとは違うから、熟成していきたいですね。目の前の仕事に一生懸命に、一歩一歩、階段を上るように、俳優としての人生も進んでいけたらと思っています」。

 そしてそんな熟成ワインのように深い魅力を持ち、感銘を受けた先輩の名前として大杉漣の名を挙げた。

 「『恋のしずく』で共演させていただきました。一緒にお芝居させていただいて、鳥肌が立ちました。歩まれてきた人生が、すべて背中に詰まっている感じがして、俳優としても人としても、『かっこいいな。大杉さんのようになりたいな』と思いました」と振り返り、「またご一緒したかったです」と惜しみながら、「僕自身はまだ自分の色が定まっていないし、決める必要もないと思いますが、これからもいろんな経験をしていけたらと思っています」と決意を覗かせ、最後に本作公開へ向けてメッセージを送った。

「『寝ているワインを、徐々に空気を入れていって、起こしてあげる』と台本に書かれているのを最初に読んだときは、『寝てる?』と思いましたが、本当に深い飲み物なんだと知りました。ひとつひとつ全部味が違うし、とにかくおいしい。それに、本編でも触れていますが、ワインには人と人を繋ぐパワーがあると思うので、そうした魅力も感じてもらえたらと思います。僕としては織田という大人な男に挑戦したので、『小野塚と一致してるな』と思ってもらえれば。って、全然違うって突っ込まれるな(笑)。これから一歩一歩近づいていこうと思っています」。(取材・文:望月ふみ/写真:高野広美)

『東京ワイン会ピープル』は10月4日(金)より公開

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