松山ケンイチ、大人もヒーローを観て「ちゃんと影響されるべき」

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『プロメア』松山ケンイチ
『プロメア』で声優を務める松山ケンイチ  クランクイン!

 中島かずきが座付き作家を務める劇団☆新感線の出演キャストである松山ケンイチ、早乙女太一がW主演を務めるオリジナル劇場アニメーション『プロメア』。監督は今石洋之。TVシリーズ『天元突破グレンラガン』『キルラキル』の監督・今石と脚本・中島のコンビが新たに描くのは、全世界の半分が焼失した世界で、新たな脅威に立ち向かう、燃える火消魂を持つ、高機動救命消防隊<バーニングレスキュー>の新人隊員ガロが戦うヒーロー譚だ。ガロの声をあてた松山が、「もっとみんな影響を受けていい」とヒーローものへの思いを語った。

 とにかく叫ぶ場面が多いガロ。「テンションをあげて臨むだけでした」という松山は、「おかげでアフレコの1日目と2日目が終わってから、3日目の休みの日に寝込みました。声を出して寝込むんだってビックリしました。でも主人公に熱がないとダメですから。僕は『グレンラガン』も『キルラキル』も好きなんですが、やっぱり熱が特徴的。だから最初からテンションマックスで行きましたけど、改めて声優さんたちのすごさを感じました」と振り返る。

 そして「ガロにはブレない強さがある」と明言し、「ブレないって、よっぽど体力がないと無理だなと思いますけど、でもだからといって無理だと諦めちゃったら、それまで。ガロの生き方を見て、自分も曲げちゃいけない部分があるんじゃないかと感じましたし、観ている人にもぜひ考えてもらいたいと思いました」と語る。

 「自分を曲げない生き方」の大切さ。同時にガロはかたくななわけではない。それまで自分が見えていなかったこと、見てこなかったものを知ったときには、きちんと目を向ける。「ガロの真っすぐさは子どものようでもあるんですよね。子どもって、大人が押し付けるものや、ルールうんぬんではなく、無意識のうちに、自分自身でいいことや悪いことを感じ取ることができる。でも本当は大人こそがそういう部分を持っていないといけないと思います」と松山。

 さらにヒーローものの観方に関しても、もっと子どものようであっていいと続けた。

 「子どもってちゃんとヒーローになって戻ってくるんですよ。たとえ短い時間であったとしても。それって本当に大事なことだと思うんです。こういうまっすぐなヒーローを観て、子どもだけじゃなく大人も、ちゃんと影響されるべきだと思います。『こんなのになれないよ』ではなくて、『なれる』んだと。自分の気持ち次第で。みんな、普段からヒーローみたいなものをもっと演じるべきだと思うんです。そこから身に付いたり、実感できるものがあるんじゃないかと思います」。

 確かにみんながもっとヒーローを演じれば、世の中はほんの少しよくなるかもしれない。そして世の中なんて大げさなものではなくても、ヒーローの“熱”は、弱気になった自分を奮い立たせるきっかけには十分なる。松山も、気持ちを引っ張り上げることが大変で、「この役をちゃんと表現できるだろうか」と不安に襲われるときがあった。劇団☆新感線の舞台『蒼の乱』に立ったとき。そのとき、松山を押し上げたのが今石×中島作品だった。

 「『蒼の乱』は主演が天海さんで、百戦錬磨の舞台の役者さんたちが勢ぞろいしていました。僕はそのとき2作目の舞台。素人みたいなものですよ。すごく不安でした。そんなとき、ずっと観ていたのが『グレンラガン』だったんです。『グレンラガン』を観て、気持ちを引っ張り上げてもらって、そのまま舞台に上がっていた。それを繰り返して千秋楽まで乗り切ったんです」と明かした松山。そんな松山が寝込んでまでそそいだガロの熱が、今度は誰かの背中を押すに違いない。(取材・文・写真:望月ふみ)

 劇場アニメーション『プロメア』は5月24日より全国公開。

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