本田翼、迷い続けた女優への道 いまは「この道を決断してよかった」

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映画『空母いぶき』本田翼
映画『空母いぶき』に出演する本田翼  クランクイン!

 女優、モデル、さらには趣味を活かしてゲーム実況のユーチューブチャンネルを開設するなど、さまざまな顔を見せている本田翼。なかでも来年、8年目を迎える女優業では、現在放送中のドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ)を含め、8年連続地上波ゴールデン・プライム帯ドラマへの出演を果たしている。さらに最新出演映画の『空母いぶき』で、自身にとって初めてのクライム大作に挑戦。飛躍を続ける本田だが、女優業に踏み出した当初は「自分には違う」と感じていたという。

 『沈黙の艦隊』『ジパング』といったヒット作で知られる漫画家かわぐちかいじの原作を、『沈まぬ太陽』の若松節朗監督が映画化した『空母いぶき』。本田は、ネットニュースの記者の裕子を演じる。航空機搭載型護衛艦《いぶき》での取材中に、日本の領土が国籍不明の武装集団に占領されるという、戦後日本最大の危機に居合わせることになる、映画オリジナルのキャラクターだ。

 本田は裕子を「普通の女の子」だと捉えた。「なんとなく今の職場に受かって、なんとなく先輩について行ったりしている子。かといってだらしないわけではなくて、真面目にやってはいるのだけれど、強い正義感があるわけでも、意欲があるわけでもない。平凡な女の子。若松監督とも、そうした裕子がどう動くのかを大事にしていきましょうと、お話しました」と語る。

 そして裕子は、“いぶき”での体験を通して、成長していく。「こんな非常事態が起きたら、帰りたいと思うのが普通ですよね。裕子も“いぶき”を後にしようとします。でも残ると決めるんです。ジャーナリストとしての意識というか、義務感みたいなものが芽生えた瞬間だったのだと思います」と裕子の決断を振り返った本田。

 そんな本田自身の大きな決断は、モデルとしてデビューした芸能界で、仕事を続けていこうと決心したときだった。

 「正直、この道でいいのかどうか、めちゃくちゃ迷っていました。最初にお芝居をやらせていただいたときには、もうやらなくていいなと思ったんです。自分には違うかなと」と、心境を明かす。

 「『違うんじゃないか』『もうちょっとやってみよう』と攻防戦を続けているうちに(笑)、オーディションに受かり始めたんです」。そこからはとにかく「がむしゃらに突っ走ってきました。あのときの支えに今も感謝していますし、自分もこの道を決断してよかったと思っています」。

 本作への挑戦で、その気持ちはさらに強固なものになった。

 「クライシス大作というジャンルに参加させていただいたのが初めてで、まずはそのこと自体をすごく嬉しく感じています。それに裕子のような普通の女の子というのも、実はあまりやったことがなかったんです。どこか芯が強かったりする子はありましたが、本当に平凡なフラットな女の子が成長していくという役は初めてでした。それをこうした緊張感のあるなかで臨ませて頂けたことは貴重な経験になりました」。

 これからも女優業はもちろん、型にはまらず色々なことに挑戦していきたいと意欲を見せる本田が、観終わって大きく息を吐いたという本作公開に向け、最後にメッセージを送った。「とても考えさせられました。自分と同じ世代や、若い世代の方々に特に観てもらいたいです。戦争ってこんなに怖いことなんだということを強く感じられると思います」。(取材・文:望月ふみ 写真:松林満美)

 映画『空母いぶき』は5月24日より全国公開。

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