“変な役”が多い内田理央、縁と運で迎えたデビュー10年目「いまはメッチャ楽しい」

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【色補正】内田理央インタビュー
『向かいのバズる家族』主演の内田理央にインタビュー  クランクイン!

 いま、まさにブレイクの領域に足を踏み入れようとしている内田理央にこれほどぴったりな作品もない。放送中の主演ドラマ『向かいのバズる家族』(読売テレビ・日本テレビ系/毎週木曜23時59分)で彼女が演じるのは、たまたまネットにアップされた動画がバズってしまったカフェの店長。だが、彼女には誰にも知られてはいけない裏の顔があり…。67万人以上のインスタフォロワーを持つ内田は、この主人公をどんな思いで見つめているのだろうか?

 最初に本作の脚本を読んで「率直に面白いと感じた」と語る内田。「最近、家族もののドラマが少ない中で、SNSに翻弄されていく家族というのが斬新で面白いと思った」と印象を語る。

 内田が演じるあかりは、普段は周囲との衝突を笑顔で避ける優等生だが、ストレス発散のため、ナマハゲの仮面を被り、他人の迷惑行為や理不尽な言動を糾弾し、匿名アカウントでネットにアップするという裏の顔を持つ。内田は、あかりが現代社会において決して特異な存在ではなく「少なからずそういう人はいる」と語る。「ネットで普段とは全く違う性格を見せる人やインスタ映えを気にして、実際とは全然違う生活の様子をアップする人なんて普通にいますよね。私は仕事柄、そういうことはできないので(笑)、『近い』とは言いませんが、共感はできますね」。

 カフェで店員の対応にキレた客に謝罪する様子が別の客に撮影され、動画がネットにアップされたことで、あかりは一気にバズってしまい、カフェには客が押し寄せる。ネット上で人気が急増し、フォロワーも増加し…という状況にあかりは戸惑いつつもまんざらでもない様子。「それもわかりますね。急に脚光を浴びたり、いろんな人が見てると意識すると、アドレナリンが出るというか、刺激的で興奮しちゃうんですよ。『あぁ、すごい勢いでリツイートされてる!』って(笑)。だからやめられないし、あかりがナマハゲのお面を捨てられないのと同じで私自身、何度も『もうSNSはやめよう』と思いつつ、ずっと続けてますから(苦笑)。一寸先は闇かもしれないのに…」。

 デビューから10年目に突入。『仮面ライダードライブ』でヒロインを演じ、その後も『逃げるは恥だが役に立つ』、『おっさんずラブ』など次々と話題作に出演し存在感を発揮し、まさにいま“バズっている”女優のひとりであるが、そもそも女優になりたいと思っていたわけではないという。「デビュー当時はアイドルっぽいこともやっていたんですが、いわゆるアイドルっぽい衣装やキャラクターと普段の自分のギャップが何倍もあったんです。それでも頑張って花柄の服で人前に立ってたんですが『あ、これって一種のお芝居じゃん。“演じてる”のと同じじゃん』と思って、お芝居に興味を持ってオーディションを受けたのが『仮面ライダー』でした」。

 『仮面ライダー』で“ヒロイン”を演じたと思ったら、次に出演した初主演映画が、ふんどし姿が鮮烈な『血まみれスケバンチェーンソー』。見た目は文句なしの美女でありながら、正統派ではなく、どこかクセの強い女性を演じることが多い。「それは完全にご縁ですね。自分で選んでいるわけではなく、縁と運でいただいたものをやってます」と笑う。

 しかし、最近演じることの楽しさに目覚めたという。そのきっかけとなったのが、昨年、社会現象ともいえるヒット作となったドラマ『おっさんずラブ』への出演。「それまでずっと『期待に応えなきゃ』とか『迷惑をかけちゃいけない』とか謎の義務感やプレッシャーがあって(苦笑)、お芝居を楽しめなかったんですけど、『おっさんずラブ』で周りの先輩方がみんな楽しそうで『あぁ、こんなに楽しんでいいんだ』と気負わずに楽しむことを知りました。だからいまはメッチャ楽しいです!」。

 ハングリー精神もビッグになりたいという意識も「全くない(笑)」。ブレイクしても「根本のところはデビューした頃と何も変わってないし、変わっちゃいけない」。これまで同様に縁と運を大事に己の道を歩み続ける。(取材・文:黒豆直樹/写真:高橋ゆり)

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