柴咲コウが持つ女優・歌手・実業起業家の顔 「ワクワク」する気持ちが原動力

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『連続ドラマW 坂の途中の家』柴咲コウ 201904
『連続ドラマW 坂の途中の家』で主演を務める柴咲コウ  クランクイン!

 昨年、ファッション、食品分野で2つのブランドを立ち上げ、女優、歌手、そして実業起業家として、よりクリエイティブな世界へ羽ばたこうとしている柴咲コウ。そんな彼女が、4月27日よりスタートする『連続ドラマW 坂の途中の家』で、虐待を裁く補充裁判員に選ばれた子持ちの母親役に挑む。出演の決め手は、彼女の原動力でもある「ワクワク」する気持ち。物語に一気に引き込まれ、「早く演じたい!」と、はやる気持ちが芽生えたことを笑顔で振り返った。

 本作は、角田光代の同名小説を、『人魚の眠る家』の篠崎絵里子が脚本化し、世界の映画祭で数々の賞を受賞した『おじいちゃん、死んじゃったって。』の森ガキ侑大監督がメガホンを取ったヒューマンサスペンス。3歳の娘を持つ専業主婦の主人公・山咲里沙子(柴咲)が、わが子を虐待死させた女性・安藤水穂(水野美紀)の裁判に補充裁判員として参加することになったことから、自身の人生と被告の人生を重ね合わせていく姿を描く。

 NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』以来、2年ぶりの連続ドラマの主演を演じる。本作の脚本に心を奪われたという柴咲は、「描写の1つ1つがとてもリアルで、“もしも私が里沙子の立場だったら”とか、“もしも被告人の立場だったら”とか、自分に置き換えて、すごく考えました。読み進めていくうちにどんどん引き込まれ、“里沙子を早く演じたい!”と気持ちでワクワクしている自分がそこにいました」と振り返る。自分の意志をしっかり持つ“凛(りん)”とした役が多かった柴咲にとって、里沙子の内向的で自己主張できないキャラクターは新境地だ。

 さらに、「WOWOWさんの連続ドラマWって、周りの俳優仲間にとても評判が良くて、“あれに出るの? すごいね!”っていろんな方からエールをいただいた」という柴咲。期待値がどんどん膨れ上がったそうだが、実際の撮影現場は「それ以上のものだった」と笑顔を見せる。「社会派の重いテーマではありますが、専門家の監修が入り、骨組みもしっかり作られていたので、とてもやりやすかったですね。連ドラといっても6話完結なので、民放ドラマとはまた違った濃密感があり、まるで映画を撮っているような感覚でした」。

 今回、主題歌「silence」の作詞と歌唱も担当するという柴咲。昨年は、自身がCEOを務めるレトロワグラース社から、アパレル事業と食品事業を立ち上げるなど、まさに女優・歌手・実業起業家と大車輪の活躍。現在の状況を聞いてみると、「昨年は、このドラマのほかに、映画の撮影と音楽の制作・配信作業もありましたし、とにかく過密スケジュールですごい状態でしたね。三つ巴でひしめき合っている感じ」と苦笑い。

 それでも、事業展開に情熱を燃やす柴咲は、「自分の存在意義がそこにあるから」と目を輝かせる。「20年間、女優、歌手としてやらせていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、今までは“求められていること”にお応えするという受け身の姿勢だったのですが、これからは、もっと能動的に“自分がいいと思うもの”を作り、冒険していきたい。自分自身にフォーカスするというか、私の中では“社会貢献”というフェーズに来ているので、それをクリエイティブな分野でカタチにしていきたい」と思いを明かす。

 そして、この3つは、「ワクワク」する気持ちを軸につながっているという柴咲。女優、歌手、実業起業家、全てに柴咲のときめきが宿り、全てがつながり、そして全てが刺激し合っている。「そういえば、ものづくりに携わるようになって、裏側の苦労がわかるようになりましたね。今までは、与えられた役を一生懸命演じるだけでしたが、ドラマを企画し、作り上げていく労力がいかに大変か…それを痛感したことによって、20代前半の私が見たら信じられない謙虚さが出てきたかな。それでもまだ言いたいこと、言ってますけどね(笑)」。(取材・文:坂田正樹 写真:高野弘美)

 『連続ドラマW 坂の途中の家』(全6話)は、WOWOWプライムにて4月27日より毎週土曜22時放送開始(第1話無料放送)。

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