大原優乃「コンプレックスばかりでした」 “危機感”からグラビアの女王に

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映画『4月の君、スピカ。』に出演する大原優乃
映画『4月の君、スピカ。』に出演する大原優乃  クランクイン!

 人気ドラマ『3年A組 −今から皆さんは、人質です−』でオペラを軽やかに歌う女子高生・辻本佑香を演じ、インパクトを残した大原優乃。以前はダンス&ボ―カルユニット・Dream5でNHK紅白歌合戦(『妖怪ウォッチ』エンディングテーマを披露)に出場し、グラビアアイドルとしても今年「カバーガール大賞」を受賞するなど、多彩な分野で才能を発揮している。そんな彼女が、最新映画『4月の君、スピカ。』では、切ない恋物語にアクセントをつける3人娘の1人・立花楓を好演。「今年はお芝居を深く追求したい」と語る大原が “コンプレックス”をバネに切り拓いてきた、これまでの道のりを振り返った。

 本作は、小学館「Sho-Comi」で連載された杉山美和子の同名人気少女コミックを『NANA』『黒執事』の大谷健太郎監督が実写映画化した青春ラブストーリー。長野の高校の天文部を舞台に、転校生・早乙女星(福原遥)と宇田川泰陽(佐藤大樹/FANTASTICS from EXILE TRIBE)、そして大高深月(鈴木仁)が繰り広げる三角関係を描く。

 長野県に泊まり込みで撮影が行われたという大原は、今回、原作にはないオリジナルキャラクターに挑んでいる。「私たち3人組は、主人公たちの胸が痛くなるようなラブストーリーの “箸休め”的な役割。だから、役作りというよりも、大谷監督をいかに笑わせて“OK”をもらうことができるか、そこに全てを懸けていました(笑)」。

 主演の福原とは、『3年A組』でも共演した子ども時代からの親友。「お互いに『ピチレモン』という雑誌で専属モデルをしていて、中学生の頃から一緒だったので、プライベートでもすごく仲がいいんです。お互いに自分に自信がないタイプで、物事の捉え方が似ていたり、現場での居方が同じだったり…尊敬できる部分もあるので、いつも相談に乗ってもらっていますね」とニッコリ。

 映像や雑誌から伝わるイメージは、いつも明るくポジティブな女子。ところが本人は、前言のような性格で、そのギャップに悩んだことも。「バラエティー番組や雑誌などでは笑顔でいることが多かったので、元気なイメージを持たれるようですが、素顔の自分はどちらかというとネガティブ。グラビアも、最初は水着を着て撮られることに自信がなかったし、この高い声も、Dream5にいるときは、グループの空気を壊すと思って、わざと低めの声で自己紹介することもあって…コンプレックスばかりでした」と吐露する。


 それでも奮起してここまで来られたのは、「Dream5が解散し、しばらくお仕事がない時期があって。何か自分でがんばらないと“終わってしまう”という危機感を感じたので、それならば、自分にできること、求められることは、どんどんチャレンジしていこうと前向きになれた」と述懐。今では表紙を一番多く飾った「カバーガール大賞」(オンライン書店Fujisan.co.jpで取扱いのある雑誌を中心に約1万誌を調査。表紙を飾った回数が多かった女性を選定)に選ばれ、グラビア界の女王に。「最近、撮られることが、演じることにリンクしているな、と思うことがいくつかあって。それは、自分が着ている衣装だったり、自分が立っている景色だったり、シチュエーションを考えると、笑顔にもいろいろな種類があるんだなと気づいたり…」。

 その思いがだんだん膨らんで、「お芝居を真剣にやってみたい」という気持ちにつながった。その後、数々の舞台で経験を積みながら、2018年から今年にかけて、ドラマ『99.9 ‐刑事専門弁護士‐ SEASON II』や『3年A組』、映画『お前ら全員めんどくさい!』や本作など、女優として一気に加速した大原。「よく“優乃ちゃんは何がやりたいの?”って聞かれるんですが、それを聞かれないくらい今年はお芝居でがんばりたい。昨年は、いろいろなことに挑戦させていただきましたが、その経験を生かして、よりお芝居を深く追求できたら」と意欲を見せる。

 「大原優乃の第2幕」という思いは一切ない。なぜなら、「今までやってきたこと全てが私の中で力になり、全てがずっとつながっているから」。できる限り「グラビアも続けていきたい」と語るその目には、撮られることに対する喜びと自信があふれているようにも見えた。(取材・文:坂田正樹 写真:高野広美)

 映画『4月の君、スピカ。』は4月5日より全国公開。

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