野村周平、5kg落として挑んだ主役に「これで高校生役はやりきりました」

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野村周平、『僕の初恋をキミに捧ぐ』インタビュー
野村周平、『僕の初恋をキミに捧ぐ』インタビュー  クランクイン!

 ドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』(テレビ朝日系)で“20歳まで生きられない”主人公・逞を演じている野村周平。本作のために5kg体重を落とし、以前よりもすっきりとした容姿に、少し驚いた視聴者も多いのではないだろうか? 彼の中では“最後の高校生役”のつもりで挑んだ今作。その意気込みには、並々ならぬものがあったようだ。

 原作は、累計800万部を超える同名の人気少女マンガ。2009年には井上真央と岡田将生主演の実写映画化作品が大ヒットしたのも記憶に新しい。そして今作は初の実写ドラマ化ということで、放送前から注目度も高かった。

 「『セカチュー』みたいな作品をやりたい、って思ってたんですよ。人との繋がりで泣いたり、感情的になる役をやりたい。誰かを思って泣きたい……と。そうしたらオファーを頂いて、言っておくものだなと(笑)。でも、立場的には逆なんですけどね。彼女ではなく、僕の方が病気だという」。

 逞役のオファーを受けた理由について、野村はそう語る。心臓病を抱え、「20歳まで生きられない」と宣告されている高校生・逞と、逞を一途に思い続ける幼馴染・繭の純愛を描いたこの作品。野村は現在25歳、今回の高校生役は“最後”のつもりで引き受けたとか。

 「これまで、こういう“少女マンガの王道主人公”的なのってあまりやったことなかったんですよね。『ちはやふる』とかも青春ものではありますけど、恋愛が主軸ではないし。でも多分、このままやらずにいると、38歳位になった時に『やっておけばよかった』と思うんじゃないか、と」。

 また今回の作品を引き受けたのは、野村の言葉を借りれば「単にキュンキュンさせてるだけのドラマではない」というのも大きな理由。連続ドラマとなったことの最大のメリットは、原作に描かれた逞と繭、彼らを取り巻く周辺の人物たちのエピソードをより丁寧に描いていることだ。高校生らしい日常がきらめくほど、心臓病を患う逞自身のジレンマや、どこか持たざるを得ない諦念が視聴者に突き刺さる。“恋愛もの”や“少女マンガ”という枠を超えた、誰の人生にも普遍的に起こりうる感情が、今作では強く伝わってくる。

 「単なる“キュンキュン系”のドラマだったら引き受けてないと思います。そう言う点では、今回の作品をすごくリスペクトしていて。ちゃんと病気というバックボーンがあって、役やストーリーが描かれている。だから、しっかりと体重を落として役作りをしました」。

 逞役を演じるために、撮影前に5kgほど体重を落としたという。

 「病気を抱えている役ですしね。実はポスター撮りのときはまだほかの撮影があったんで、役作りに入れなくて。高校生役だし、ビールっ腹じゃダメでしょ? あとイケメンにならなきゃ、と思って」。

 冗談めかして笑う野村だが、その言葉の裏には確固たるプロ意識が透けて見える。しかし逆に、年齢を経ているからこその“高校生の演じ方”もあったのでは? と聞いてみたら。

 「いやいや、全部作品は毎現場、毎現場“別モノ” なんで。これまでも、『前の作品の経験がほかの作品の役に立った』とかいうのはないんですよ。特に今回の作品に関しては、自分の中でも新鮮度が高いんですよね。これまでやったことのないタイプの作品でしたから」。

 「これで高校生役はやりきりました」とはっきり断言するのは、いかにこの作品に真摯に挑んだかの現れだ。

 さて、全力で高校生役を“やりきった”今、気になるのは俳優としての今後。演じたい役や作品について聞いてみると、

 「……僕が似合う役がなかなかない、というのが現実だと思うんですよね。だって趣味が車とかスケボーだから。そういうの活かせるドラマないでしょ?(笑)。でも、もう25歳だし、いろいろ考えていかなくちゃいけないな、と思ってて。頭の中にいろいろ計画してることはあるんですよ。でも、それはまだ言いません!」。

 しかしながら、スケートボードが2020年東京オリンピックの正式種目になった今、あながち活かせないこともないのかも……? そんなことも含め、いろいろと考えているという野村。次にどんな顔を見せてくれるのか、それもまた楽しみだ。(取材・文・写真:川口有紀)

 『僕の初恋をキミに捧ぐ』最終回は、テレビ朝日系にて3月2日23時15分放送。

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