青木崇高、俳優として「歳相応の魅力が出せれば」 仕事を通じて見えてくるもの

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映画『サムライマラソン』青木崇高 201902
映画『サムライマラソン』に出演する青木崇高  クランクイン!

 江戸時代末期に行われた、日本史上初のマラソン大会とされる<安政遠足(あんせいとおあし)>を基に、「超高速!参勤交代」の土橋章宏が書き上げた小説を映画化した『サムライマラソン』。『ラストエンペラー』のプロデューサーであるジェレミー・トーマス、『不滅の恋/ヴェートーヴェン』のバーナード・ローズ監督ら国際色豊かなスタッフが集い、佐藤健を筆頭に豪華キャストで贈る一大プロジェクトに名を連ねた青木崇高が、日本人が今まで体験したことのない時代劇となった本作を語った。

 海軍総督ペリーの黒船がやってきた時代。アメリカの狙いは日本への侵略だと疑う安中藩主の板倉勝昭(長谷川博己)は、藩士の心身鍛錬を目的として遠足を行うが、これを謀反の動きとされ、藩はピンチを迎えることに。

 「冒頭から、なんじゃこりゃみたいな感じがありますよ」と笑う青木。チラシなどにも載っている、本編冒頭に登場するペリーと大老・五百鬼祐虎(豊川悦司)との会談シーンは、浜辺で行われている。

 「海での交渉とか、ありえないですからね。日本人が撮っていたら、こういう映像には絶対にならない。絵画的な雰囲気もあるので、ひょっとしたら監督がそうした絵で見たイメージを表したのかもしれない。ここを受け入れるか受け入れないかで、先を受け入れられるかも決まってくるんじゃないですかね。僕は面白いと思いますよ。ローズ監督が、この脚本でこのキャストで撮るんだから、彼の解釈でないと意味がない」と本作ならではのポイントを説明。さらにそうした効果はキャストの配し方や演技にも及んでいると話す。

 「豪華キャストと言いながらも、ネームバリューで動かさないところがあると思います。いい意味でのフラット感がある。この人が演じているから、こういう見せ場があるはずといったことが、いい意味で裏切られる。それから日本だけじゃなく、海外の方も観る作品だと思うので、演技面ではフィジカルな表現も必要だなと思ったし、意識して取り入れました」。

 ほかにもテストなしで本番に入ったり、天候に関係なく撮影を進めたり、英語が飛び交ったりと、さまざまな刺激のあった現場を体験した青木だが、もともと「撮影現場のにおいにもどこか興奮や刺激を求めたい」タイプだそうで、本作はいい体験になったと振り返る。そしてこれからも新たなものを生み出していきたいと話す。そうした挑戦には、特別な役柄だけでなく、日常の延長も含まれている。

 「僕ももうすぐ40歳になりますが、もうちょっと映画とかドラマでも、40代50代、それ以上の主人公の物語が多くなってほしいと思います。若い人のかっこいい恋愛もいいんですけど、それとは別にさまざまな人生経験をした大人たちの物語を見たいし、そうした重み、存在感を出せたらと。白髪とかも、染めずにそのままで、歳相応の魅力が出せればいいですよね。これから、僕自身も、仕事を通じて人生や生活、家族、生きがいといったものが見えてくると思うし、その解釈がまた作品に活きていく。そうした進み方をしていけたらと思います」。

 40代以降の青木もとても楽しみだが、まずは『サムライマラソン』の公開だ。「個人的には健くんとのあるシーンに特別な思いがありましたし、面白かったですね」と含みをもたせた青木。どんなシーンなのかは、劇場で確かめてほしい。(取材・文・写真:望月ふみ)

 映画『サムライマラソン』は2月22日より全国公開。

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