エミリー・ブラント「もう一度戻って来たい」… 『メリー・ポピンズ』“ロス”を告白

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エミリー・ブラント、『メリー・ポピンズ リターンズ』インタビュー
エミリー・ブラント、『メリー・ポピンズ リターンズ』インタビュー (C)堤博之

 往年の名作『メリー・ポピンズ』から実に55年の時を経て、待望の続編『メリー・ポピンズ リターンズ』がいよいよ2月1日より公開される。ジュリー・アンドリュースから新たにメリー・ポピンズ役を受け継いだ女優のエミリー・ブラントは、「プレッシャーは大きかったけれど、クランクアップの日は悲しい気持ちでいっぱいになった」とロス状態だったことを告白。本作へのあふれる思いを愛情たっぷりに振り返った。

●オファーを受けたとき“恐怖”を感じた

 子どものころ、ディズニー映画は「特別な存在だった」というエミリー。「最初に観た作品は、確か『王様の剣』。その次が『ライオン・キング』だったかしら。それ以降、ディズニー映画の大ファンになり、もちろん『メリー・ポピンズ』も何度も観ていて、まるで魔法にかかったような感銘を受けたのを覚えているわ。ディズニー映画は素敵な冒険に連れ出してくれるけれど、その中心には深いテーマがあり、子供たちがそれを感じる力を決して見くびっていないところが素晴らしい」と絶賛。そんなエミリーにメリー・ポピンズ役のオファーが届いたときは、「ある種の恐怖を感じたわ。人々の記憶に染み込んでいるキャラクターをどう演じれば受け入れてくれるのか…それが何よりも不安だった」と述懐する。

 そして悩んだ末にエミリーは、ジュリーのモノマネにならないよう、「前作を一切見返さない」という方法を取り、原作をしっかり読み直して、「自分にしかできない“メリー・ポピンズ像”を模索する」道を選んだ。凛とした美しさの中に、時おり見せる母性的な優しさ…二面性をより明確に表現したエミリーならではのアプローチは、ジュリーとはまた違った魅力を放ち、メリー・ポピンズに新たな命を吹き込んでいる。ロブ・マーシャル監督は、早くも続編製作に意欲的なコメントを出しているが、エミリー自身も、「彼女を演じ終えた後、別れるのがとても悲しかった。できることなら、もう一度戻って来たい」と本音を漏らしている。

●お気に入りのシーンはスタントなしの“お風呂アクション”

 本作でエミリーは、歌ったり、踊ったり、泳いだり、肉体もフルに使ってメリー・ポピンズを表現しているが、一番印象に残っているシーンについて、「苦労したという点では、9週間におよぶダンスの特訓が一番だけれど、お気に入りのシーンとなると、やっぱりお風呂にダイブするところかしら」と笑顔を浮かべる。「ちょっぴり厳しくて気難しい彼女が、あのシーンで初めて子供たちに遊び心を垣間見せるでしょ? ファンタジックな冒険にワクワクしている表情がとっても素敵なの」。

 撮影自体も楽しかったようで、当時を思い出しながらエミリーの舌はどんどん滑らかに。「浴槽には、実はお湯は入ってなくて泡だけだったんですが、底にステージにつながる穴が空いていて、滑り台が付いていたの。子役たちはもう大興奮! ただ、私の場合は、マーシャル監督から“背中からダイブしてね”って言われたので、一瞬、躊躇してしまったの。“脳しんとうとか大丈夫かしら?”って。だから、最初のテイクは、安全のためにスタントマンにやってもらったんだけど、それを見ていたら、“なんだか楽しそうだなぁ”と思い始めて…。結局、自分でやることにしたわ!(笑)」

 さらに、忘れられない思い出となったのが、前作でメリー・ポピンズの親友バートを演じたディック・ヴァン・ダイクの登場シーン。93歳と思えぬパフォーマンスに度肝を抜かれたというエミリーは、「彼は本当にマジカルな存在よ。デスクの上でタップダンスを踊るシーンで、スタッフが介添えをしようとしたら“いらねぇ!”と言ってご自分で飛び乗ったの。私は一瞬、幻覚なのか? と思ったほど。それくらい生命力に溢れていて、元気はつらつ。まさに『メリー・ポピンズ』の魂を象徴している方ね」と感慨深げ。「スタッフ、キャストにとって、最も記憶に残った1日だったわ」と思い出をかみしめていた。(取材・文:坂田正樹)

 映画『メリー・ポピンズ リターンズ』は2月1日より全国公開。

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