『下町ロケット』 池井戸潤ドラマの醍醐味は“ツンデレ”にあり

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徳重聡 『龍が如く 維新!』完成披露記者会見
徳重聡(写真は2014年当時)

 本日23日に最終回を迎え、2019年1月2日には異例の正月スペシャルも放送される阿部寛主演ドラマ『下町ロケット』(TBS系/毎週日曜21時)。最終話に向けて物語が佳境に入った16日放送の第10話では、あるキャラクターの“意外な素顔”が描かれた。

 第10話。財前(吉川晃司)から再び無人農業ロボットのエンジンとトランスミッションの供給を頼まれた佃製作所。社員の中には、失敗の許されないこの挑戦に後ろ向きの者もいた。今までのノウハウを生かし、エンジンには絶対の自信があるが、トランスミッションに関しては経験不足…。そこで佃は、大学講師のアルバイトを始めた島津(イモトアヤコ)の元を訪れ、改めて一緒に仕事をしないかと誘うのだが…。

 佃の熱意にほだされた島津は佃製作所へ入社し、立花(竹内涼真)や軽部(徳重聡)のいるトランスミッションチームをけん引するポジションに。島津の仲間入りに士気が上がる立花だったが、軽部は相変わらずの定時退社。終始不機嫌そうな表情をして作業の進捗も芳しくない。立花はそんな軽部に不満を募らせる。

 しかし、ほとんどの社員に隠されていたが、実は軽部には心臓の弱い娘がおり、その娘の通院に付き添うために、彼はいつも定時退社をしていたのだった。それを聞かされた立花が夜遅くに会社へ戻ると、娘のお迎えを終えた軽部が1人で黙々と作業をする姿が。立花は影の努力を目の当たりにし、軽部を見直すのだった。

 これまで、数々の池井戸潤作品がドラマ化されてきたが、例えば2015年放送の『民王』では、高橋一生演じる総理大臣秘書・貝原のツンデレぶりが話題になり、2016年には貝原を主人公にしたスピンオフも制作された。また2017年に放送された『陸王』では、老舗足袋メーカー「こはぜ屋」への融資を冷酷に断り続けた銀行員・大橋(馬場徹)が、こはぜ屋の技術力とプライドに触れることで「新しい陸王、完成したら…私、買います!」と評価を変える“ツンデレ描写”が大きな感動を与えた。

 池井戸作品の醍醐味といっても良いツンデレを、本作で一身に背負うことになった軽部。そんな彼が最終回の大団円に花を添えてくれることを期待したい。(文:スズキヒロシ)

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