『アリー/ スター誕生』ブラッドリー・クーパー、周囲の反対押し切り執念の映画化

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<オフィシャル>『アリー/ スター誕生』ブラッドリー・クーパー
ブラッドリー・クーパーが周囲の反対押し切り、『アリー/ スター誕生』を手掛けた理由とは

 本日より公開される映画『アリー/ スター誕生』で、製作・監督・共同脚本に加え、劇中、ダブル主演を務めるレディー・ガガと対等のステージ・パフォーマンスを披露した俳優のブラッドリー・クーパー。約半年間にわたるギター、ピアノ、歌の猛特訓に耐えながら、1人4役を完璧にこなし、今や、本年度の映画賞を総なめにしそうな勢い。「絶対にやめたほうがいい」という周囲の猛反対を押し切ってまで、彼はなぜ、この壮大なチャレンジに身を投じたのか。胸に秘めた熱い思いをブラッドリー本人が語った。

 本作は、1937年の『スタア誕生』を皮切りに、これまで3度映画化されてきた物語を、映画初主演のガガと映画初監督のブラッドリーで新たに作り上げた感動のシンデレラストーリー。歌手としてスターになることを夢見ながらも、自分に自信が持てないアリー(ガガ)は、小さなバーで細々と歌っていた。そんなある日、偶然、このバーを訪れた世界的ロックスター、ジャクソン(ブラッドリー)は、アリーの歌声に唯一無二のものを感じ、ショービジネスの世界へと招き入れる。

 映画『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』『アメリカン・スナイパー』で3年連続アカデミー賞主演男優賞候補になるなど、俳優として確固たる地位を築きながらも、本作で“監督”という新たなチャレンジに打って出たブラッドリー。「演じることはもちろん大好きだけれど、子供のころから映画というメディアを通して物語全体を作り上げることにとても興味があった」と明かす。「私にとって『アリー~』は、自分の人生にとても深いつながりを感じる特別な物語。究極と言ってもいい“愛”を感じるんだ。だから、絶対に他の人に語らせたくなかった。どうしても自分の手で伝えたかったんだ」。

 アリーとジャクソンの心情に迫る至近距離でのカメラワーク。セリフを間違えても、言葉がかぶっても、カメラを回し続けるドキュメンタリーのようなアプローチ。約2ヵ月間、演奏シーンを含めたリハーサルを徹底的に行い、それを基盤にしながらミスもアドリブもどんどん採り入れる一発本番の撮影手法は、まさにリアルを追求する“ブラッドリー”ワールド。これまでリン・ラムジー(『ビューティフル・デイ』)やジョナサン・グレイザー(『記憶の棘』)、ポール・トーマス・アンダーソン(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)、トマス・ヴィンターベア(『セレブレーション』)など、さまざまな映画監督の影響を受け、「多くのことを学んできた」というブラッドリーは、「真実を捉えることができれば、メッセージは人の心に必ず響く」という信念をこの映画に注ぎ込んだ。

 製作、監督、脚本、主演、さらに歌と演奏も自らこなすという膨大な作業を目の前に、「確かに気が変になるほど怖さを感じた」というブラッドリー。周囲の人間からも「絶対にやらない方がいい」と強く止められたそうだが、彼は一切耳を貸さず、新しいチャレンジに身を投じた。「きっと『アリー~』に対する愛の力が、想像以上のエネルギーをくれたんだと思う」と真っ直ぐな目で語る彼は、「心が決まったら前に進むだけ。この物語をいかに映画的に、ダイナミックに表現するかをスタッフ&キャストが一丸となって毎日考えた。手を休めることなく、考えて、考えて、考え抜いた」と振り返る。

 そして最後に、忘れてならないのが、本作の“命”であるガガの存在。初監督にして、この世界的なアーティストの「初主演作を託される」という重責もブラッドリーにとって相当なプレッシャーだったようだが、彼女をキャスティングしたときから、「直感的に彼女なら大丈夫だ」と確信したという。「ステファニー(ガガの本名)を形成している優しさや温かさ、慈悲深さといった側面をきちんと捉え、アリーという人物にチューニングできれば、素晴らしいキャラクターになると思った。彼女は私のことを心から信頼してくれて、強い意志を持って全てをさらけ出し、心を明け渡してくれた」と称賛。

 容姿を揶揄され、心に深い傷を負ったガガ自身の半生にもつながる本作。「夢を次々と実現している大スターが、どれだけの苦悩と努力を積み重ねてきたか…この映画を観ればさまざまな思いがめぐるはず」。クライマックスで魅せるガガの魂の熱唱は、観る者全ての心に響き渡ることだろう。(取材・文:坂田正樹)

 映画『アリー/ スター誕生』は12月21日(金)より全国公開。

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