『下町ロケット』徳重聡 “21世紀の石原裕次郎”から怪演俳優への脱皮

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徳重聡 『龍が如く 維新!』完成披露記者会見
徳重聡(写真は2014年当時)

 豪華俳優陣の共演や多彩なゲスト出演者の登場で高視聴率をキープしているドラマ『下町ロケット』(TBS系/毎週日曜21時)。パート1の大ヒットを受けて、放送前から高い注目を集めていた本作の中で、1番の“伏兵”として視聴者を驚かせたのは、孤高のエンジニアを演じる俳優・徳重聡で間違いないだろう。

 第3話。帝国重工の水原(木下ほうか)に呼び出された佃(阿部寛)は、ギアゴーストの買収話に絡み、信用調査を受け入れなければならないと告げられる。信用調査当日、経理部長の殿村(立川談春)が自宅を出ようとすると、父・正弘(山本學)が倒れているのを発見、緊急手術を受けることに。父親の付き添いで出社できない殿村。そんな中、帝国重工の安本(古坂大魔王)に詰問される佃製作所のメンバーたちは、指示された覚えのない書類の不備で窮地に立たされる…。

 徳重といえば、2000年に行われた「オロナミンC「1億人の心をつかむ男」新人発掘オーディション〜21世紀の石原裕次郎を探せ!〜」で、5万人を超えるエントリーの中から、見事グランプリに輝いた逸材。俳優としての基礎レッスンを経た2004年には、テレビドラマ『弟』で石原裕次郎を演じて話題となった。その後、刑事ドラマに出演し、大河ドラマなどの時代劇にも進出。しかし、イケメン俳優が群雄割拠する芸能界。彼の187cmの高身長と端正なマスクを持ってしても、ドラマや映画の中で個性が埋もれてしまうことも多かった。

 そんな徳重が『下町ロケット』で挑む役柄は、佃製作所の技術開発部に所属するエンジニアの軽部。佃製作所が新規事業として参入するトランスミッションに使う“バルブ開発チーム”のリーダーに任命され、立花(竹内涼真)と共にバルブの開発を進めるというキャラクターだ。しかし、この軽部がかなりの曲者。どんなに忙しくても定時退社は当たり前で、立花が提出したバルブシステムの設計図に対しても、ニヤニヤしながら「野暮ったぁい」と言い捨て突きかえす。さらに第3話でも、急きょ信用調査の資料集めに駆り出された軽部は、周囲の反発を顧みず、目をカッと見開いて「いい迷惑だなぁ〜」と一言。

 鳴り物入りで芸能界デビューを果たした“稀代のハンサム”の面影はどこへやら。浅黒い肌と妙に痩(や)せて角ばった顔面で、クセの強い堅物エンジニアを怪演している。悪役俳優への脱皮を果たした彼が、今後本作でどんな表情を見せてくれるのか見逃せない。(文:スズキヒロシ)

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