ユアン・マクレガー、プーの無償の愛に感激 “絶対に美しい映画になる”

映画
ユアン・マクレガー、『プーと大人になった僕』インタビュー
ユアン・マクレガー、『プーと大人になった僕』インタビュー (C)2018 Disney Enterprises,Inc.

 ディズニーの最新映画『プーと大人になった僕』の公開に先駆け、主演を務めた俳優のユアン・マクレガーが初来日を果たし、インタビューに応じた。「胸に熱いものがこみ上げた」と述懐するほど脚本に惚れ込んだ本作の魅力とは。テディベアのプーさんと親交を深めた舞台裏を含め、今だから話せる撮影秘話を愛情たっぷりに語ってくれた。

 本作は、世代を超えて愛される世界的人気キャラクター「くまのプーさん」をディズニーが初めて実写映画化した感動の物語。大人になったクリストファー・ロビン(ユアン)が人生に迷い悩んでいるとき、親友のプーさんと奇跡的に再会し、忘れかけていた“大切な心”を取り戻していく姿がハートウォーミングなタッチで描かれる。

 出演の決め手は、「とにかく脚本が素晴らしかった」と強調するユアン。「僕が演じたクリストファー・ロビン、彼のファミリー、そして彼を無償の愛で支える森の仲間たちとのやりとりにものすごく心を動かされ、熱いものがこみ上げてきたんだ。プーさんたちが、働きすぎで自分を見失っているクリストファーに、なんとか“童心”を思い出させて、彼を今よりもハッピーな場所に連れて行こうとする、その過程がとても魅力的だった。“これは絶対に美しい映画になる”と確信したんだ」と声を弾ませる。

 さらに、「僕は理詰めでモノを判断するタイプではなく、直感的に“これだ!”と思ったら、自分の“本能”を信じて突き進むところがあるんだ。ただ今回は、脚本の素晴らしさに加え、マーク(・フォースター)がメガホンを取ることも、この映画に懸けたいと思った大きな要因だった。映画『ステイ』(2005)でタッグを組んでからすごく信頼していて、“絶対にいいものを作ってくれるはず”と期待していたけれど、見事にやり遂げてくれた」と称賛の言葉を惜しまない。

 仕事人間へ警鐘を鳴らす側面もある本作。日本人なら誰もが思い当たるこのテーマについてユアンは、「確かにクリストファーは働きすぎだけれど、責任のあるポジションを全うし、従業員にも“幸せになってもらいたい”という使命感から、仕事と真摯に向き合っているだけなんだ」とフォロー。「ただ、彼は忙しすぎて家族との距離感ができてしまい、戦争に行ったことによって自分自身との距離も見失っている。それをどう修復するか…葛藤するクリストファーの“救世主”としてプーさんたちが登場するわけだけど、確かにそこが一番難しいところだよね。日本人の勤勉さもよく話題になるけれど、皆さんの文化を知らない僕たちは何も言えない。ただ、“人生をエンジョイ”する時間まで削っている人がいたら、それはアンハッピーだよね」と気遣った。

 また、本作は、テディベアであるプーさんとのコンビネーションも見どころの一つだが、『スター・ウォーズ』シリーズで「相手のいないCG撮影に苦労した」と嘆いていたユアンにとって、現場は苦痛ではなかったのだろうか。「プーさんとは4ヵ月間も撮影で一緒だったので心は通じ合っているけれど(笑)、結局はテディベアなので、僕は想像力を駆使して演じなければいけなかった。でも、完成した作品を観て驚いたのは、自分が思い描いていた通りの“演技”をプーさんがしていてくれたことなんだ」と目を輝かせる。

 そこには、マーク監督の戦術があったと舞台裏を明かすユアン。「実際のテディベアや、VFXチーム用の毛がない灰色のツルツルの人形などを使い分けて、いろいろなテイクを重ねながら映像を作っていくわけだけれど、マークが若い役者さんたちに、それぞれのキャラクターを演じてもらうことにしたんだ。例えば、そこにプーさんが座っているとすると、プーさん用のテープレコーダーを持った俳優さんもそばにいて、セリフはその俳優さんが全部言ってくれる。それをVFXチームが映像化に生かしてくれたわけだ。だから僕は、『スター・ウォーズ』のときのように、グリーンバックで一人ぼっち、という状況はほとんどなかったよ」と、満面の笑顔を見せた。(取材・文:坂田正樹)

 映画『プーと大人になった僕』は公開中。

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